左山桃子/強さと柔らかさを合わせ持つレジーナの6番
広島の6番は、男女ともに、美しい。
ただ、美しさの質は違う。
男子の青山敏弘は、Jリーグ屈指の正統派2枚目だ。ただ、その美は時に周りを寄せ付けない緊迫感と共にある。一方、女子の左山桃子は柔らかい。プレースタイルは相手を徹底的に潰す典型的なストッパーではあるが、ピッチを離れると優しさに満ちた物腰とちょっと天然系が入った言動で、チームメイトをほっこりとさせる。
左山といつも行動を共にしている松原優菜の証言を聞いてみよう。
「モモさんは顔に似合わず(笑)、めっちゃ強いセンターバックなんです。相手に対してドンといけるし、ヘディングも球際も強くて、私も吹き飛ばされたこともあるほど。安心感はありますね。
ただ……、普段はちょっと抜けてるんですよね(笑)。モモさんは顔も喋り方も可愛い。抜けているところも可愛いってみんな思っている。ひの間、(ケガをして入院していたGK藤田)七海さんに「いっぱい食べとる?」って、広島弁で言ったんですよ。モモさんにしてみれば普通なんでしょうけど、それがまた可愛い。だからみんなで『何、その喋り方。モモさん、ずるい』って言ってたんです(笑)」
左山に言わせれば、普通に喋っているだけ。
「ああいうことを本当に、すごく言ってくるんですよ。でもこっちからしたら、きわめて普通に話しているわけですからね。どうしたらいいのでしょう(笑)」
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