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即時奪回からのゴールを財産とせよ/広島1-1川崎F

柏好文の得点シーンは、広島の財産となる。いや、財産にしないといけない。

これこそ、2020年後半から広島が求めてきた理想なのだ。

26分、右サイドの奥でボールを奪った広島は、そこから柴﨑晃誠、野上結貴、ジュニオール・サントス、エゼキエウとつなぐ。ここで時間を使い、遅攻にチェンジした広島は、ジュニオール・サントスからエゼキエウ、野上、柴﨑、そしてエゼキエウと繋ぐ。この時、ボールは敵陣右サイドの奥まで運べていた。

だがエゼキエウはここで旗手怜央にボールを奪われる。引いて守備に参加していた長谷川竜也からジョアン・シミッチへと繋ぎ、旗手が前を向いてボールを運ぼうとした。

この時だ。ジュニオール・サントスが厳しく身体を寄せ、高い位置にいた野上と旗手を挟む。さらに野上が球際の戦いを仕掛け、長谷川・旗手との勝負。そこに柴﨑とエゼキエウが参加し、ボールを奪った。まさに「即時奪回」だ。

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