対策を上回れ/サンフレッチェ広島レジーナ0-0ノジマステラ神奈川相模原
形がある。わかりやすい。
レジーナ(S広島R)の試合を見て、そういう感想がよく伝えられた。
確かにそのとおりで、ある解説者などは「レジーナのユニフォームを見なくても、レジーナのサッカーをやっているってわかる」と言う人もいたほど。
サイド攻撃が主で、クロスからの攻撃で相手を揺さぶる。ウイングがスピードに載って突破して相手を崩す。サイドバックがそこに絡むか、あるいはゲームメイクでボールを保持していく。後ろから丁寧にボールをつなぎ、ビルドアップしていく。
ただ、「わかりやすい」ということは「研究されやすい」「対策を立てやすい」ということにも繋がる。
現実、WEリーグの各チームはS広島Rの攻撃をきちんと分析し、対策を講じて臨んできた。開幕戦でEL埼玉を3-0で破って以降、マイ仙台・東京NBと2試合連続で完封負け。新潟L・大宮Vと得点はとったものの、1得点ずつ。複数得点は開幕戦と浦和戦の2試合だけだ。明らかに研究されているし、N相模原戦もそうだった。
0-0の引き分けに終わった後、会見に臨んだN相模原の右サイドバック・石田みなみのコメントを紹介しよう。
「広島のサイド攻撃を抑えるトレーニングをやってきました。その成果は出ましたね。中をしっかりと閉めて、サイドでボールを取り切ろうという意図はありましたね。対面の(広島の左サイドバック)木﨑あおい選手のボールの持ち方が上手いので、外に食いつきすぎないように。私が外に食いつくと中を通されるので。右のセンターバックである大賀理紗子と連係をとりながら、やっていました」
途中出場でポスト直撃のシュートも放ったFW佐々木美和は、こう語る。
「広島の攻撃はサイドから。そこはチームとして意識していましたし、徹底した守備ができました」
(残り 2020文字/全文: 2750文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ