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編集者の日常/特急サンライズ最高 Part.1

本当にどうしようか、困っていた。

紫熊倶楽部の入稿〆切は11月9日。ところが湘南戦はアウェイで11月7日。つまり入稿の2日前に神奈川で試合なのだ。

帰ろうと思えば、なんとかなる。平塚駅19時6分発の電車に乗れば、ギリギリ新横浜駅20時10分発広島行きの最終に乗れる。

だが、僕は知っている。最終電車に乗って帰ると、体力的に相当なダメージが残ることを。翌日の仕事にも影響するほどの疲労が残ることを。

年齢を重ねるとは哀しい。疲れは寝てもとれない。まして、4時間以上の長時間電車移動なんて、疲れはズッシリと老体に蓄積する。

そもそも、電車の中では仕事はできない。テーブルも仕事には向いていないし、僕のような激しくキーボードを叩くタイプは、周りにキータッチ音がとても響く。実際、何度もクレームを受けた。

疲れる上に仕事もできない状況の中、帰らないといけないのか……。

大丈夫か。本当に、やれるのか。

なんとか、いい方法は……。

あった。寝ているうちに、移動すればいいんだ。深夜バス?いやいや、昔試したが、あれは疲れる。若者の移動手段だ。コストは安いが、僕には向いていない。

夜行列車だ。日本に唯一残っている定期寝台特急に乗るんだ。

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