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愛されるチームになるために、練習は公開したい

昨日、サンフレッチェ広島はYouTubeでトレーニングを公開した。非常に素晴らしい試み。途中、映像が止まってしまうアクシデントがあったとはいえ、チームのリアルな状況をサンフレッチェ広島のファミリーたち、特にサポーターに伝えることがある程度はできたと考える。特にYoutubeLiveだとコメントではあるが選手との交流ができるところもいい。

例えば湘南はトレーニングを公開し、約3000人のサポーターが集まったという。川崎Fは新体制発表会見に800人ものサポーターを抽選で招待した。

オミクロン株の影響は様々な場所で取り沙汰されてはいるが、人々は今、リアルを求め始めたと感じる。広島の場合、「まん延防止等重点措置」が全県でとられている関係もあり、現在は一般の方々に練習公開できる環境ではないが、収束への状況を見てトレーニングを公開することは十分にあるだろう。実際、仙田信吾社長は「試合で観客を100%で入れられる環境になれば、練習を公開しない理由はない」と言い切り、ミヒャエル・スキッベ監督も「練習はオープンにする」と明言している。

筆者は、かつてJ創設期に語られていた夢の光景が忘れられない。

「何十年も応援してきた老サポーターが練習場に併設されたカフェでお茶を飲みつつ、トレーニングを見ている。そして、クラブ生え抜きの監督の指導風景を見ながら、自分の孫に監督がいかに素晴らしいプレーヤーだったかを優しく話をする」

正確さはかなり欠いているとは思うが、要は「100年構想」が描く未来図がこういう光景だったということ。地域に長く愛され、地域の一部となって住民に愛される。それがJリーグの向かうべき姿である、と。

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