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【広島 0-2 G大阪】敗戦は疲労「だけ」ではない。そして、見つめたい希望。

確かに連戦であり、そこをほぼ同じメンバーで闘っているわけだから「疲労」はあるのだろう。満田誠も荒木隼人も、決してそれは否定していない。

G大阪は果たしてどうだったか。確かにメンバーは入れ替えている。だが、全員ではない。山見・ダワン・石毛・三浦・東口の5人は、引き続き試合に出ている。ちなみに彼らはその前の横浜FM戦にも試合に出ていて、片野坂監督が今、最も信頼している選手たちと言っていいだろう。さらに言えば、齋藤未月も横浜FM戦で32分、札幌戦では22分間、出場している《連戦》である。

条件は広島よりも厳しい中2日。ずっと出ていなかった選手を使うということは、試合感覚の問題もある。決してメリットばかりではない。疲れの影響は否定しないが、例えば昨年の11連戦を闘っていた時は、どうだったか。コンディションは非常に重要な要素だが、果たして今回の敗戦はそこに全て、要因があるのだろうか。

スキッベ監督は「失点するまでは、相手にチャンスは与えていなかった」と語る。確かに、危険だと思われたシーンは開始早々、坂本一彩が裏をとったシーンくらいで、しかもそれはオフサイドと判定されていた。その後は広島がほぼポールを握り、相手を敵陣に押しこむ時間が長かった。

連戦中のようなコンディションに不安がある場合にやるべきは、できるだけ相手陣内でボールを持つこと。ボールを走らせれば疲れないし、相手陣内でのプレーが増えればメンタル的にも楽だ。そういう意味では、試合に入り方は悪くなかった。

問題のプレーは、35分のシーンだ。

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