「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【練習レポート】『沖縄キャンプレポ4日目』(2016/01/25)

本日は午後練のみとあって、フィジカルメニューから始まり、走りにパス練習を組み合わせたトレーニング、ポゼッションしつつ素早くフィニッシュにつなげるトレーニング、ハーフコートの8対8など、密度のみっちり詰まった内容だった。

昨日のニューイヤーカップ、北海道コンサドーレ札幌戦に途中出場したふたりのルーキーに話を聞いた。

「全然ダメでした。悔しさしかないです」と語ったのは井上潮音。中盤で臆することなボールを受け、さばき、狭いエリアでも前を向けていたように見えたが、かなり不満の様子だ。

「そこは自分の得意なプレーなので、できて当たり前。試合に出たからにはゴールを決める、得点に絡むなど、もっと決定的な仕事をしなければならなかった。課題は守備ですね。ユースのレベルでは見逃される少しの隙が、トップでは失点に直結する。その怖さをあらためて感じました」

一方、林昇吾は次のように試合を振り返った。

「気合いが入りすぎて空回りしてしまい、いくつかミスがありましたね。それでもワンツーから中に入っていったり、いいタイミングで縦パスを入れるなど、手応えのあるプレーもありました。スピードのある相手に対する守備は、今後もっと工夫が必要だと感じます。簡単に振り切られないように、間合いの取り方やポジショニングに細心の注意を払わなければならない」

林は真面目な表情で収穫と課題を整理して話した。だが、聞いている僕はやたらと主張の強いその頭が気になって仕方がない。

 

 

写真には写っていないが、後ろ髪がちょろっと残っている。

「これは、ええ、寝ているときにですね、カズキさん(平本一樹)が部屋にいらっしゃって。首里城をイメージしたらしいです。坊主にするのは高1のとき以来。試合に持っていくボールを忘れてしまい、全員連帯責任で」

毎年恒例のプロの洗礼というやつである。

「今夜は潮音あたりが危ないんじゃないかな。フフッ」とニヒルに笑い、林は去って行った。

はたして、井上は、もうひとりのルーキー郡大夢は無事逃げおおせるだろうか。

 

 

 

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