「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【練習レポート】【監督・選手コメント】トレーニングマッチ vs 明治大 「チームとして戦い方を統一できなかった」楠美圭史(2016/02/21)

2月21日、明治大とのトレーニングマッチ(1‐1△)を終え、林昇吾、井上潮音、楠美圭史、冨樫剛一監督は次のように話した。

DF 24 林昇吾
「めったにないゴールだったので、うれしかったです。淡々としていたように見えたかもしれませんが、内心は相当喜んでいました。ユースのときは……2、3点かな。それもPKやFKが運良く入ったような形で。後半は中盤に上がり、守備をガンガンいけと指示されていたので、積極的なディフェンスを心がけました。思い切り行き過ぎて、一発でかわされてしまったところは反省点です」

MF 20 井上潮音
「トップ下に入った前半は、ボールを引き出し、少しはチャンスに絡めていたんですが、(北脇)健慈くんとの距離が開きすぎて、いい関係を作れませんでした。ふたりのコンビネーションで崩すシーンをイメージしていたのでそこは残念。後半、残り30分はボールをうまく回せず、取りにも行けなかった。ピッチのなかで話し合うこともせず、なんとなく悪い時間が過ぎていったように思います。次に同じような状況になったときは、互いに声をかけ合い、助け合えるようにしたい」

MF 28 楠美圭史
「チームとして戦い方を統一できなかった。チームのために個人が何をやるべきか整理しきれていませんでした。試合後、監督から指摘されたのは、全体的に声が少なく、みんなで同じ方向を向けていない、同じ現象はAチームでもあると。立ち上がりは声をかけ合えていたんですが、うまくいかなくなるに従い、声が出なくなっていった。常に理想のサッカーができるはずもなく、どうしてもかみ合わないときは割りきることも必要だと感じますね。今日のゲームだったら、前線に高さのある(郡)大夢がいたので、そこに長いボールを入れて前の位置で形を作っていく試みがあってもよかった。やるなら全体で徹底しなければ効果は半減します。攻守においてもっとコミュニケーションを取らなければ、互いにとってアピールにならない。チームが始動して以降、多くのチャンスをもらいながら生かせなかったから現在の自分がある。僕が入ったらこういうプレーをするんだ、ここに動けばボールが出てくるんだというのをもっと周りに知ってもらい、関係を深めていかなければと感じています。もう一度自分のプレーを整理し、上に関わっていけるように取り組みます」

冨樫剛一監督
「チームのベクトルを示すのは監督の仕事。ただし、瞬間ごとの判断、どう対応するかは選手のものです。うまくいかないときは、しゃべるしかないんですよ。正解ではないかもしれないが、口に出すことに意味がある。全体を束ねるリーダーとなる資質を持つ選手は何人もいます。彼らと1対1で話すと、とてもいい答えが返ってくる。だが、それをグループに浸透させることができない。だから、いまは惜しい止まりです。昨日の柏レイソル戦は、うまくやろうとして、自分たちがやらなければいけないことを見失った。そして今日のゲーム。どうすれば自分たちのストロングを出していけるか整理し、いくつか決断もできました」

 

1‐1のドローに終わり、消沈する選手たち。

1‐1のドローに終わり、消沈する選手たち。

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