「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【新東京書簡】第一信『しばらくぶりです』海江田(2016/04/12)

■ヴェルディの現在地は

一方、おれらの商売はそれ一辺倒では困るよね。いまの東京ヴェルディが世界地図、日本地図のなかでどこにいるのか。現在地は常に意識しておきたい。年々、置いてきぼりにされているのは実感としてある。FC東京はACLの舞台で戦い、FC町田ゼルビアはJ2に復帰して快進撃を見せている。JFLの横河武蔵野FCは今季から東京武蔵野シティFCと名称をあらため、いよいよ本腰を入れてきた。

そもそも東京Vは内政に重きを置き、現実の直視から始まる継続的な取り組み、身を切る総括、アナウンスが苦手なクラブだ。一昨年なんて、シーズン中にトップの強化部長が退任したんだけど、リリースすらなかったんだよ。理由がどうあれ、そんなやり方聞いたことがない。不思議なもので、経営陣が刷新されても体質は引き継いでいる。余計なお世話と煙たがられようが、外野がやるしかない。

それに、東京の枠組みを超えて大きな問題が持ち上がったとき、このコラムは便利に使える。原稿のオファーや強い興味があれば取材して書くが、わざわざ首を突っ込むことはないかと多くは通り過ぎてきた。相手がいれば話が広がり、書く甲斐があるってもんだ。

手始めに、河野広貴、中島翔哉、阿部拓馬の状況を聞かせてほしい。緑者はそれなりに気になっていると思うんだ。すでに重要な戦力になっている阿部とメンバーには入っている河野はともかく、翔哉はこのままリオ五輪に突入しちゃうのかい?

『スタンド・バイ・グリーン』海江田哲朗

 

書類棚を探してみたらあったよ。『エルゴラッソ』2005年10月24・25日号

書類棚を探してみたらあったよ。『エルゴラッソ』2005年10月24・25日号。11年前かあ。

 

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