「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-11[H] モンテディオ山形戦『ひとつずつ積み重ねる』(2016/05/04)

2016年5月3日(火・祝)
J2第11節 東京ヴェルディ vs モンテディオ山形
16:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]5,515人 [天候]曇、中風、気温21.3℃、湿度73%

東京V 0‐1 山形
前半:0‐0
後半:0‐1
[得点]
0‐1 宇佐美宏和(78分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF2   大木暁
DF3   井林章
DF5   平智広
DF16 中野雅臣
MF28 楠美圭史
MF20 井上潮音(85分 ウェズレイ)
MF2   安西幸輝
MF14 澤井直人(71分 渡辺皓太)
FW29 北脇健慈
FW7   杉本竜士(80分 南秀仁)
(ベンチメンバー:GK26太田岳志。DF6安在和樹、15ウェズレイ。MF11南秀仁、30高木純平、33渡辺皓太。FW25平本一樹)

監督 冨樫剛一

■前後半とも立ち上がりは押し込んだが

アウェー側のゴール裏を山形のサポーターが青く染める。20位と低迷するチームを後押しすべく、遠路はるばる大勢でやってきた。こっちが必死なら、向こうも必死である。

東京Vは楠美と井上の若いふたりが中盤の底でコンビを組む。ディエゴ、アルセウといった山形の重量級プレーヤーと対するのはいかにも分が悪いが、サッカーは力比べではなくボールゲームだ。

立ち上がり、東京Vはいい出足を見せた。3分、楠美と北脇が挟み込んでボールを奪い、前方を走る安西にパス。安西はドリブルでペナルティエリアに迫ったが潰され、素早くフォローに入った北脇のシュートは相手にブロックされた。ゴールに向かう意欲がむき出しの、勢いのある攻撃だ。北脇に周りを見る余裕があれば、右でフリーになっていた杉本を使う選択肢もあっただろう。

この試合がデビュー戦となった井上は落ち着いてパスをさばき、守備では自分よりひと回りも大きな相手にバチバチ当たりにいった。正しい姿勢だ。ぶつかり合いが得意分野ではないにせよ、フィジカルコンタクトを避ける選手は相手にナメられる。井上が思い切ってプレーできるように、隣の楠美がうまくサポートしていた。

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