「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐17[H] FC岐阜戦のポイント(2016/06/08)

ラモス瑠偉監督のFC岐阜とは、2戦2勝の冨樫剛一監督。

ラモス瑠偉監督のFC岐阜とは、2戦2勝の冨樫剛一監督。

J2第17節、東京ヴェルディ(18位=勝点15/3勝6分7敗 得失点-10)は、FC岐阜(11位=勝点20/6勝2分8敗 得失点-7)と味の素フィールド西が丘で対戦する。かつて同じ釜の飯を食った指揮官対決、現役時代のラモス瑠偉監督からプロ意識を叩き込まれた永井秀樹、ラモス監督の指揮下でプレーした経験を持つ平本一樹など、見どころは多い。

■現役時代のラモス瑠偉

東京Vの冨樫監督と、FC岐阜のラモス監督。現役時代の実績は比べものにならない。かたやクラブ、代表の両方で一時代を築いたスター選手。もう一方は特筆すべき成果を残せず、若くして現役を退いた。

「そりゃあ、ラモスさんからは散々怒られましたよ。鼻と鼻がくっつきそうな距離まで接近し、凄まじい剣幕で怒声を浴びせてくる。しょんぼりしてシャワールームに向かうと、入り口にアシックスのブラジルカラーのサンダル。気まずいから時間を置こうと、しばらくサテライトの部屋で待機です。でもね、ラモスさんの怒りは後を引かないんですよ。こっちはまだ気にしているのに、いったんピッチを出れば『おう、トガ』と満面の笑みで肩を抱いてくる。その落差たるや、僕らの感覚ではなかなか理解が及ばないところでした」

と冨樫監督は語る。「ラモスさんは僕らをしょっちゅう家に招待してくれて、夫人の初音さん(2011年7月19日逝去)が手料理を振る舞ってくれました。誰よりもよく食べていたのは冨樫監督だよ」と話すのは永井秀樹だ。

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