「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐20[A] セレッソ大阪戦のポイント(2016/06/26)

精度の高いキックでチャンスを演出する高木善朗。

精度の高いキックでチャンスを演出する高木善朗。

J2第20節、東京ヴェルディ(17位=勝点20/4勝8分7敗 得失点-9)は、セレッソ大阪(2位=勝点37/11勝4分4敗 得失点+6)とキンチョウスタジアムで対戦する。3連勝で順位を上げてきたC大阪だが、出入りの激しいゲームが多く、得失点差は+6と控えめ。伝統的に攻撃偏重で、打ち勝つことをスタイルとするチームだ。
ここにきて、東京Vは得点力不足から脱しつつあり、ビハインドの状況をものともしない反発力を見せるようになってきた。特にセットプレーの場面でゴールが増え、選手たちは自信を深めている。長らく課題だったリスタートからの攻撃で、結果が出るようになってきた要因とは何か。

■「すべて狙いどおりのゴール」(高木善朗)

「プレースキッカーと飛び込む選手のタイミングが合ってきたね。放り込まれるボールに対する入り方が整理され、フリーの状況をつくり出せるようになってきた」とは、冨樫剛一監督。前節の京都サンガF.C.戦の逆転ゴールは、セットしたボールを中後雅喜がまたいで相手の陣形を崩し、高木善朗のキックに井林章がヘッドを合わせることで生まれた。

ああいった細部の仕掛けは、すべて選手間の話し合いによるものだという。今季の準備段階から長期的な視野に立つ冨樫監督は、選手たちの自主的な判断の向上、最適なプレーの選択を促し、あえて手取り足取りの指示を控えてきた。ようやくゲームのなかで形となって表れ始め、喜びもひとしおといった様子だ。

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