【無料記事】【SBGニュース】東京ヴェルディユース、プレミアリーグ参入戦へ(2016/12/11)
■後半、攻撃陣が爆発
12月11日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プリンスリーグ関東の第18節が行われ、東京ヴェルディユースは前橋育英高校とヴェルディグラウンドで対戦した。この最終節、東京Vユースは勝てば自力でプレミアリーグ参入戦に進出できる。1年を締めくくる総決算のゲームとなった。
開始から東京Vユースは押し気味に試合を進めたが、前橋育英のタイトなディフェンスに苦しみ、前半は無得点。待望の先制点が生まれたのは62分のことだった。藤本寛也の縦パスに松本幹太が抜け出し、ゴールキーパーをかわしてシュート。ボールがネットを揺らすのを見届けた松本は、すぐさまベンチメンバーのもとへと走り、仲間たちからもみくちゃにされた。
さらに65分、フリーキックの場面で大久保智明が機転を利かせ、相手の準備が整わないうちに浮き球のパスを前線の松本に送る。松本は飛び出してくるキーパーの動きを見て、冷静にゴールに流し込んだ。
85分、東京Vユースがとどめの一発。藤本のパスを受けた大久保が、ゴール左隅にコントロールショットを決める。大久保もまた、胸のエンブレムをつかみ、サブの選手たちのなかに飛び込んだ。
東京Vユースは3‐0で前橋育英を下し、プリンスリーグ関東を3位でフィニッシュ。18日から広島で開催されるプレミアリーグ参入戦の出場権を獲得した。
DF11松本幹太 ※DF登録だが、FWで出場。
「1点目は寛也のパスが良かったです。シュートがヘタなんで、キーパーまで抜いて確実に決めようと。2点目はトモがいいタイミングでボールを出してくれました。僕はここで6年間サッカーをやらせてもらい、今日が集大成のゲーム。前日から点を取ることしか考えてませんでした。自分の得意とする攻撃で、チームに貢献できてうれしい」
MF7大久保智明
「2点目のアシストは、とっさに思いついたプレー。相手に隙があり、裏のスペースが空いていたので。自分のゴールはほぼフリーの状態で寛也のパスを受け、あとはシュートを決めるだけでした。(プレミアリーグ参入戦に出場するために)今日は勝たなければいけないゲームでしたけど、頭のなかにあったのはヴェルディグラウンドでやる最後のゲームを楽しもう。それだけでした。2戦連続、3‐0といい形でリーグ戦を締めくくることができ、自信にもなっています。昨年の参入戦は1回戦で敗退してしまったので、今回は結果を出したいです」
DF3深澤大輝
「9年間ヴェルディに所属し、このピッチでプレーできるのは今日が最後。気合いは入っていましたね。先日の川崎フロンターレU-18戦では2点リードから同点に追いつかれてしまい、そのあとの練習ではさまざまな状況を想定して勝ち切るためのトレーニングを積みました。このゲームはその成果も出たと思います。僕は1年のとき、プレミアからの降格に立ち会い、そこでプレーすることのすばらしさを知っている。昇格を勝ち取り、後輩たちにつなげたいです」
藤吉信次監督
「昨年のプレミア参入戦はやや調子を落とした状態で入りましたが、今年は上り調子で迎えられます。対戦するのは、おそらくよその地域の1位のチーム。強いところと当たることになりますが、その点はあまり気にしていません。選手たちが経験を積むにしたがって状況判断を身につけ、ここにきてチームの一体感が高まっているのも好材料。ヴェルディはプレミアにいなければいけないチーム。それに値する選手の質を持っています。絶対に上げますよ」