「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-2[H] 大分トリニータ戦『We believe』(17.3.6)

『グリーンボイス』2017.3.5

『グリーンボイス』2017.3.5

2017年3月5日(日)
J2第2節 東京ヴェルディ vs 大分トリニータ
15:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]5,749人 [天候]晴のち曇、無風、気温23.9℃、湿度27%

東京V 1‐0 大分
前半:1‐0
後半:0‐0
[得点]
1‐0 アラン・ピニェイロ(41分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF3   井林章
DF19 永田充
DF5   平智広
MF18 高木大輔
MF20 井上潮音(65分 橋本)
MF17 内田達也
MF6   安在和樹(81分 高木純)
FW7   アラン・ピニェイロ
FW10 高木善朗
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ(75分 梶川)
(ベンチメンバー:GK26太田岳志。DF4畠中槙之輔、30高木純平。MF27橋本英郎、32二川孝広。FW11中野雅臣、38梶川諒太)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■ホーム開幕、初勝利

「ボールを受けたとき、最初に浮かんだのはシュート。そこで、ボックスにふたり入っているのが見えたので、クロスに切り替えました。ダイレクトで入れれば、点になりそうだと。ほぼイメージどおりのゴール」

と、安在和樹は41分の得点シーンを振り返る。クロスはディフェンダーの頭をかすめ、ファーサイドのドウグラス・ヴィエイラに届いた。ドウグラスの股抜きを狙ったシュートは高木駿にブロックされたが、こぼれ球を横にちょんと出し、アラン・ピニェイロが豪快にネットを揺らしている。これでアランは、3年連続のホーム開幕ゴール。オープニング男の面目躍如だ。

「得点に至る流れも良かったですね。右から左にボールを動かし、相手を揺さぶってゴールを決めた。守備も前半はバランスが取れ、うまく連携できていました」(安在)

待望の先制点を手にした東京ヴェルディは、1点リードで前半を折り返す。ロティーナ監督は大分トリニータを分析し、対策してきたことをこう語った。

「大分はオートマティズムがしっかりとしたチーム。スピードのある選手が多く、ライン間でボールを受けることも多く見られます。相手の攻撃を防ぐには、内側のパスコースを消し、後ろがきちんとスライドしてディフェンスすることを強調しました」

東京Vはボールの奪いどころが明確で、大分に決定機をつくらせることなく封じる。中盤の底でコンビを組んだ内田達也、井上潮音のコンビネーションも良好だった。

パスワークの中心にいたのは井上だ。ボールを失わないばかりか、相手に寄せられて戻すしかないように見えた場面でも、3回に1回は前にボールをつけた。これがボディブローのように効くのだ。常に刃をチラつかせることで、相手は的を絞りづらくなる。

(残り 1320文字/全文: 2491文字)

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