「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【直前インフォメーション】J2‐4[A] レノファ山口FC戦のポイント(17.3.19)

ゲームを安全に終わらせる仕事を任される橋本英郎。

ゲームを安全に終わらせる仕事を任される橋本英郎。

J2第4節、4位の東京ヴェルディ(勝点6/2勝0分1敗 得失点+4)は、20位のレノファ山口FC(勝点1/0勝1分2敗 得失点-3)と、維新百年記念公園陸上競技場で対戦する。
前節、東京Vは4得点の圧勝で、およそ1年半ぶりの連勝をマーク。序盤戦、いきなりのビッグウェーブ到来かと周辺はざわめき立つが、大量得点直後のゲームには大抵罠が仕掛けられているものだ。

■喜びも悲しみも24時間

相手から大量4ゴールを奪った直後の山口戦、指揮官は選手のメンタル面にどのような働きかけをしているのか。ロティーナ監督は言う。

「試合に勝てば心は充足感に満たされ、負ければつらい気持ちになる。だが、どちらにせよそれは24時間でおしまいです。シーズン中は勝っても負けても、次の日からハードワークしなければならない。終わったことはもう関係ないんだ、という話は選手にしています。試合に勝ったほうがロッカールームは明るく、いい雰囲気でトレーニングに臨めるのはたしかですけどね」

選手サイドの声は、橋本英郎から。

「この連勝は、紙一重の部分もあると思いますね。相手の決定的なシュートがポストにはじかれる。シバ(柴崎貴広)のファインセーブに救われる。結果を左右するだろう重要な場面で、運も自分たちに向いてくれた」

橋本のゲームの流れを読む眼、勘所を押さえる守備は一流のそれだ。ここ2試合はリードしている状況で投入され、チームを落ち着かせる仕事をロティーナ監督から託されている。

「流れのいいときは、ピンチが失点につながらない。得てしてそういうものです。逆に、ちょっとしたミスから思わぬ失点を食らうこともある。いままでギリギリ入らなかったシュートが、入ってしまうことがある。問題は、そのときにどう向き合うかですね」

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