「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【フットボール・ブレス・ユー】第19回 根気と本気 ~東京ヴェルディユース 2017 陽春~(17.4.12)

キャプテンを務める谷口栄斗(高3)。

キャプテンを務める谷口栄斗(高3)。

谷口とセンターバックのコンビを組む羽生識(高3)。

谷口とセンターバックのコンビを組む羽生識(高3)。

大黒柱はこの人。トップの練習にも参加する藤本寛也(高3)。

大黒柱はこの人。トップの練習にも参加する藤本寛也(高3)。

リーグ初戦を振り返り、キャプテンの谷口栄斗は言う。

「負けなかったこと、1ポイント取れたことは良かったと思います。シーズン前の試合は失点が多かったんですが、守備の連係がだんだん取れるようになってきた。自分の得意とする1対1に磨きをかけ、キャプテンとして先頭に立って責任のある行動、言動に気をつけていきたいです」

見るからにしっかりした若者だと思っていたら、話すこともじつにしっかりしていた。

「自分の特長である左足で仕掛ける回数がまだ全然足りない。監督からも積極的に出していけと言われているんですが、ボールの引き出し方がうまくいかなくて」と話すのは大森だ。

永井監督は選手の眼にどう映るのだろう。大森に訊いた。

「本気なんですよね。最初、永井さんは僕たちの前で『90分間、ゲームを支配するサッカーをつくり上げる』、『おまえたちの力でヴェルディを再建するんだぞ』と話されて、たぶんそれってほかの人が聞いたら誰も真剣に取り合わない、なかには笑っちゃう人もいるかもしれませんが、僕には本気なんだとわかった。それでもう鳥肌が立ちましたね。これはやるしかないぞと」

高校生ともなれば、大人の言葉の裏にあるものを敏感に感じ取る。そこで、指導者の本気が伝わっているのなら大丈夫だ。船は帆を張って、大海原を進んでいくだろう。

 

僕が一番興味をそそられたのは、森田晃樹(高2)。面白いように相手の逆を取り、ボールの動かし方も巧い。

僕が一番興味をそそられたのは、森田晃樹(高2)。面白いように相手の逆を取り、ボールの動かし方も巧い。

諸和輝(高3)。雄々しい風貌、プレースタイル、全身ゴリゴリ系ですね。

諸和輝(高3)。雄々しい風貌、プレースタイル、全身ゴリゴリ系ですね。

チャンスを逸し、天を仰ぐ大森渚生(高3)。

チャンスを逸し、天を仰ぐ大森渚生(高3)。

右サイドから攻撃を仕掛けた杉澤亮悟(高3)。

右サイドから攻撃を仕掛けた杉澤亮悟(高3)。

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