「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【監督・選手コメント】J2-11[H] ツエーゲン金沢戦に向けて ~ロティーナ監督、梶川、井林、柴崎~(17.5.2)

梶川諒太は攻撃に変化をつけられる貴重な存在だ。

梶川諒太は攻撃に変化をつけられる貴重な存在だ。

5月3日のJ2第11節、ツエーゲン金沢戦に向けて、ロティーナ監督、梶川諒太、井林章、柴崎貴広は次のように話した。

ロティーナ監督
――今日(4月30日)のトレーニングは、サポーターへの挨拶から始まりました。
「昨日のアビスパ福岡戦、クルマで長時間かけて、東京と福岡を往復したというサポーターのことを知りましてね。感謝の気持ちを示すべきではないのかとチームで話し合い、選手もその思いを持っていたので、まずは彼らのところにいくことにしました」

――練習終了後には、サポーターとのミニサッカー大会。彼ら、驚いてましたよ。
「私たちは、彼らをリスペクトしなければなりません。サポーターの情熱と行動力に対して。たしかに数は少ないかもしれない。だが、それとは関係なく、私は感謝の気持ちを持っています」

――監督はさまざまな国で仕事をされています。ああいった交流はこれまでもやってきたことなんですか?
「スペインではクラブの主催するイベントで交流の場がありました。カタールでは……ファンと呼べる存在が少なく、練習の見学に訪れる人たちは皆無でした。その場の思いつきのような形で行ったのは、今回が初めてですね」

――話は変わって、トレーニングの合間、監督は上の天然芝グラウンドに足を運んでいました。あれは状態のチェックですか?
「そうです」

――まだ使用できる水準には達していませんか?
「全体的にボコボコしています。状態のいい芝の面積が充分ではありません」
※春先に行った芝生の張り替えは、ペナルティエリア周辺のみにとどまっている。おそらくは資金的な問題。ピッチ全面を張り替えるには約5000万円という多額の費用が必要になる。借主が一方的に負担するものではないと思われるが。

――0‐1で敗れた福岡戦について聞かせてください。監督のハーフタイムコメントに「サイドでつまったら勇気を持ってやり直そう」とありました。あれは、難しい状況で縦に急ぎすぎているという指摘ですか?
「というより、ボールを回して相手を走らせ、チャンスをつくっていこうという狙いを意味します」

――90分を通し、チームの力は出し切っての敗戦という印象を受けました。
「引き分けにできる試合だったと思います。福岡は力のあるチームで、危ない場面をつくられましたが、自分たちにも何度かチャンスがありました」

――次の金沢戦は、味の素フィールド西が丘での開催です。監督は現場をご覧になったことは?
「ないですね。私が重視するのは芝の状態です。とてもいいピッチだと聞いているので、楽しみです」

――小ぶりなサイズのサッカー専用スタジアムで、ベンチとスタンドは近接しています。
「観客席が近いのはうれしいです」

――数メートルしか離れていなくて、本当に近いですよ。息づかいが聞こえてくるほどです。プレッシャーでは?
「ご心配なく。私は8万人入ったスタジアムで指揮を執ったことがあります。心強さはあっても、プレッシャーには感じません」

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