「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【練習レポート】このポーズは?(17.5.16)

今週のトレーニングから天然芝グラウンドを使用している。整備した甲斐あって、以前と比べれば状態はやや良くなっている。

今週のトレーニングから天然芝グラウンドを使用している。整備した甲斐あって、以前と比べれば状態はやや良くなっている。

■バックアップ態勢の充実を

カマタマーレ讃岐戦から中3日、チームは17日のJ2第14節ジェフユナイテッド千葉戦に向けてトレーニングを行っている。目立った変化として、今週から上の天然芝グラウンドを使用するようになった。

芝の一部張り替え、養生期間を経て、ようやくロティーナ監督のお眼鏡にかなうピッチコンディションになったということか。

「いえ、満足な状態というわけではないですね。私はもっと良いコンディションを望みます。気温の上昇にともない、人工芝グラウンドは熱を持つんです。それが選手の疲労につながることから、天然芝グラウンドを使用する判断をしました」

と、にべもない態度のロティーナ監督。だが、このあたりのこだわり、現場サイドからの要求はあって当然だ。リクエストに可能な限り応えるのは、指揮官を招聘した側の責務である。

竹本一彦ゼネラルマネージャーに訊いた。今後のバックアップ態勢をどのように考えているのか。

「現在、使用できる天然芝は1面のみ(そのほか多摩市の協力により、多摩陸を週1、2回使用)。開幕前、選手たちにもプランを説明し、ボールがきちんと転がるピッチにしたいと整備を進めてきました。(以前メインで使用していた)下のグラウンドを日中使えれば助かるんですけどね。そのあたりのことや予算を含め、関係各所の協力を受けられないか調整しているところです。具体的な日程は見えていませんが、できるだけ早い時期に解決したい。やはりJ1にいるクラブは、天然芝2面を持っているところがほとんどですから」

本当はあと2週間程度の養生期間を設けたかったそうだが、完璧な環境を望めないなか、よりベターな選択をしたというところだろう。

今季、上位を争うチームの奮闘ぶりに比べ、そのほかはまだまだ遅れを取っているのが現状だ。練習環境の問題、入場者数増加に向けた対策、現場とともに本気で上を目指すなら、やるべきことは多く残されている。ホームタウンやサポーターの力も合わせ、全体で大きなうねりを生み出せなければ、J1への切符はつかめない。

やはり天然芝のほうがいいと選手の声。「人工芝は腰に負担がくるんですよ。手前側はだいぶ良くなりましたが、奥のほうはまだボコボコしていたり、波打っているところがありますね」と、どんなこともにこやかに語る太田岳志。

やはり天然芝のほうがいいと選手の声。「人工芝は腰に負担がくるんですよ。手前側はだいぶ良くなりましたが、奥のほうはまだボコボコしていたり、波打っているところがありますね」と、どんなこともにこやかに語る太田岳志。

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