「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐18[H] 名古屋グランパス戦のポイント(17.6.10)

先発で起用されるようになってから12試合目の畠中槙之輔。試合を重ねるにつれ、プレーに落ち着きが出てきた

先発で起用されるようになってから12試合目の畠中槙之輔。ゲームを重ねるにつれ、プレーに落ち着きが出てきた

J2第18節、6位の東京ヴェルディ(勝点27/8勝3分6敗 得失点+9)は、3位の名古屋グランパス(勝点31/9勝4分4敗 得失点+7)と、味の素スタジアムで対戦する。
リーグ屈指の戦力を誇る名古屋。杉本竜士、青木亮太、小林裕紀といったランド育ちのプレーヤーとの対決にも注目だ。

■95年組きってのテクニシャン

「あいつはマジで巧いですよ。おれらの代では、1、2を争うほど技術のある選手だった」

安西幸輝は言う。名古屋の青木亮太のことだ。ユースに昇格する際、青木が流経大付属柏高への進学を選んだことで、袂を分かつことになった。高校サッカーで3年間を過ごした青木は、2014年名古屋に加入。東京ヴェルディユース95年組とともに、プロのキャリアをスタートさせている。

「ドリブルが独特なんだよなあ。縦に推進力のあるタイプではなく、踊るようなステップで抜きにかかる。できれば全員でユースに上がって、一緒にサッカーをやりたかったですけどね。でも、進む道は青木が決めることなんで」

言葉では言い表せないことが多くあろう。そこは僕が立ち入ることではないと思えた。生きるなかで、人は現れては去り、去っては現れる。だからこそ、気づいたらいつも隣にいる人は貴重だ。貴にして重い。

ただ、こうしてサッカーを続けていれば、どこかでふたつの歩みが交差する日がくる。互いに成長し、あらためて気づかされることもあるに違いない。めぐり合いの妙もまた、この世界に深い味わいを加える。

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