「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】天皇杯‐2 ジェフユナイテッド千葉戦のポイント with『犬の生活』(17.6.21)

「犬の生活」西部謙司WEBマガジン

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天皇杯2回戦、東京ヴェルディは、ジェフユナイテッド千葉とフクダ電子アリーナで対戦する。今回は、千葉をメインに語る『犬の生活 SUPER』の西部謙司さんと話しながら、ゲームをフォーカスしてみたい。両者にとって、天皇杯とはどう位置づけられるのか。ついでに、西部さんがロティーナ監督のサッカーから受けた印象についても興味があった。

■「まさか2回続けて負けるとは」(西部)

海江田(以下、海)「昇格争いに主眼を置くうえで、天皇杯をどう考えるか。まずはこちらをテーマにひとつ」

西部(以下、西)「はいはい」

「始めに僕の考えを表明しておくと、新しい監督を迎えてチャレンジしている段階におき、試合数が増えていろいろと試せる機会を得られるのはメリットをもたらす。その点は千葉も同じですね」

西「そうだね」

「J1のチームと戦い、そこで得られる経験値も同様にメリット。昨年はマリノスにこてんぱんにされたんですが、J1とJ2の基準の違い、上で求められるプレーの精度を体感できた」

西「それもそうだと思う。ただ、トーナメントを勝ち進むと、場合によっては差し障るケースも。昔ね、山形と2回続けて試合をしたことがあったんだ。天皇杯準決勝と昇格プレーオフ決勝」

「2014シーズンだ。山形の山岸範宏(ギラヴァンツ北九州)が神がかっていたとき」

西「こりゃいいやと最初は思ったんだよ。2回続けて負けることはないだろうと」

「はい」

西「それで、まず天皇杯で負けた。オッケーだと思ったね。相手の手の内が見えたし、これを次に生かせばいい」

「まあ、そう考えますわな。ところが」

西「まさか2回続けて負けるとは」

「あのときこそ、千葉とはサヨナラだと思ったのに」

西「そういうこともあるよって話」

「だいぶレアですね。プレーオフも経験したことのないうちにとっては、仰ぎ見るようなレベルの高さ」

西「天皇杯で活躍し、レギュラーに定着するパターンがあるからそっちの期待も」

「新戦力の発掘」

西「そう。エスナイデル監督はわりとまんべんなく選手を使うタイプだけど、出ていない選手もいる。たとえば、溝渕雄志」

「不勉強ですみません。初耳です」

西「慶応大出身のルーキーで、スピードのある右サイドバック。今度の試合、彼は間違いなく出るでしょう。開幕当初はレギュラーだった西野貴治も、ここらできっかけをつかんでくれれば」

「余剰戦力は潤沢っぽい」

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