「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-20[A] FC町田ゼルビア戦『アンカズ、オーレ!』(17.6.26)

『名物YASSカレー 最後尾の目印』2017.6.25

『野津田名物のYASSカレー。行列の最後尾はこれ持って』2017.6.25

2017年6月25日(日)
J2第20節 FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ
18:03キックオフ 町田市立陸上競技場
[入場者数]4,334人 [天候]晴時々曇、弱風、気温22.7℃、湿度84%

町田 2‐4 東京V
前半:0‐1
後半:2‐3
[得点]
0‐1 渡辺皓太(6分)
0‐2 畠中槙之輔(51分)
0‐3 アラン・ピニェイロ(56分)
1‐3 吉田眞紀人(64分)
1‐4 安在和樹(77分)
2‐4 戸高弘貴(90分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF3   井林章
DF4   畠中槙之輔
DF5   平智広
MF6   安在和樹
MF33 渡辺皓太(51分 井上)
MF17 内田達也
MF2   安西幸輝
FW7   アラン・ピニェイロ(81分 高木大)
FW10 高木善朗(68分 橋本)
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK34内藤圭佑。DF19永田充、23田村直也。MF20井上潮音、27橋本英郎。FW18高木大輔、38梶川諒太)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■完勝まであと一歩

右サイドに大きく張り出した安在和樹に、畠中槙之輔からロングフィードが通る。安在は、裏に抜け出すアラン・ピニェイロにすぐさまパスを出した。アランのクロスに対し、ドウグラス・ヴィエイラが潰れ役となり、ファーサイドでボールを受けた高木善朗が中の状況を見極め、中央にふわりと浮き球のパス。渡辺皓太がプロ初得点となる、ヘディングシュートを決めた。

6分、東京ヴェルディの鮮やかな先制ゴールのシーンだ。

開始から、東京Vは長短のパスを織り交ぜ、FC町田ゼルビアを右へ左へと揺さぶった。とりわけ有効だったのが、選手たちがゲームのキーポイントになると話していたサイドチェンジ。ピッチの横幅を最大限に活用し、町田のプレッシングを無効化する。

外回りの攻撃だけであれば、相手はまだ対処のしようがあっただろうが、町田戦の東京Vは前線に打ち込まれるくさびのパスもよく収まった。このドウグラスの変わりようはどうだ。相手を背負いながら、がっちりボールをコントロール。粘り腰と高度なキープ力は、来日して間もない昨年の開幕時を思い起こさせた。

6月22日、加入が発表されたカルロス・マルティネスが刺激になったか。試合当日朝のビッグニュース、ローマの至宝、フランチェスコ・トッティ獲得の噂も耳に届いているかもしれない。後者は極秘に進められ、選手も寝耳に水だったらしい。

25日、スポニチが報じた「東京V トッティ獲り! 年俸1億2400万円を超える条件提示」。試合前、この件について、羽生英之社長の囲み取材があった。そこで、僕は関心のあった事柄、報道にあった額の真偽、すでに出場枠が埋まっている外国籍選手の扱いなどについて訊いたが、全体の用意されたストーリーに違和感があり、ここでの記述はためらわれる。もっとも、交渉中の経緯をつまびらかにできるはずがなく、するべきでもない。羽生社長が語った「交渉しているのは事実」。現時点ではこれですべて事足りる。本稿の趣旨からも外れるため、取材を進め、動きがあったとき別の機会にお伝えしたい。

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