「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐31[A] ジェフユナイテッド千葉戦のポイント(17.9.2)

来たるチャンスに備え、高木大輔の内部にはマグマが沸々と。

来たるチャンスに備え、高木大輔の内部にはマグマが沸々と。

J2第31節、6位の東京ヴェルディ(勝点49/14勝7分9敗 得失点+12)は、12位のジェフユナイテッド千葉(勝点43/12勝7分11敗 得失点+3)とフクダ電子アリーナで対戦する。
チームは好調、4連勝。内容の充実度も高く、前節は鬼門のニンジニアスタジアムをようやく突破。勢いに乗って上を目指すチームにあって、次はおれの出番だと牙を研ぐ者がいる。

■誇りを持って10番を背負う

前節の愛媛FC戦、高木善朗の出番は86分。渡辺皓太とタッチを交わし、ピッチに入る。直後、カルロス・マルティネスのヘディングシュートが決まり、東京ヴェルディはリードを3点差とした。勝負がほぼ決し、弛緩する空気をよそに、高木善は鬼気迫る顔でボールを追いかけた。プロ意識の高さ、怒りのプレスだなあと僕は思う。

「あの時間から出て、プレスしかやることがなかったので、自分にできることは精一杯やろうと。いまはチームが勝ってますからね。やれることをやってチャンスを待つだけです」

前回、ジェフユナイテッド千葉との対戦で、高木善は2ゴールを決めてチームを勝利に導いた。

「あのときは相手が疲れて、緩んだ時間を突いて点を取れました。3‐0でしたけど、実力差はそれほどない。むしろ、相手のほうが上の部分もあります。千葉は時間帯によってムラがあるので、今回もそれをうまく利用して試合を運べれば。まあ、自分が出るかわからないですけど」

表情は優れない。もっとも、自身の出場機会が少ないなか、ニコニコしているほうがどうかしている。現状を受け入れがたしとするのは、誇りを持って10番を背負う高木善にとって当然のことだ。

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