「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】検証ルポ『2017シーズン 緑の轍』第二章 首位(17.12.25)

シーズン序盤の5連勝において、永田充は重要な役割を果たした。

シーズン序盤の5連勝において、永田充は重要な役割を果たした。

第二章 首位

■前線の動きに点で合わせるロングフィード

2017年3月5日、J2第2節の大分トリニータ戦で今季初勝利を挙げた東京ヴェルディは、連勝を5まで伸ばし首位に立った。

シーズン序盤、第8節のモンテディオ山形戦までの時期に、ロティーナ体制初年度のチームの骨子となる部分、主だった要素はほぼ明らかになっている。

5連勝、すべてクリーンシートのおまけ付き。柴崎貴広が要所でシュートストップの強さを見せた。第4節のレノファ山口FC戦では、劣勢に立たされながら辛抱強く守り、リスタートから2発。したたかに戦い、勝点3をつかんだ。しかも、苦手とされたアウェーゲームで。

のちにロティーナ監督は「序盤、無失点の5連勝は、通常では考えられないことでした。落としてもおかしくないゲームはあったと思います」と語り、守備の整備がまだ不充分だったことを認めている。

その一方、昇格争いのライバルになるだろう徳島ヴォルティス、湘南ベルマーレには完敗した。この差をどう埋めていくかがテーマとして浮かび上がった。

連勝がストップした直後の山形戦、結果は連敗となったが、内容的には攻守とも上積みが見られ、逆境におけるメンタル面の揺るぎなさ、軸のブレない姿勢は頼もしく思えた。

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