【トピックス】検証ルポ『2017シーズン 緑の轍』第四章 飛翔(17.12.29)
第四章 飛翔
■喉の奥に引っかかった小骨
11月11日、J2第41節、京都サンガF.C.戦。東京ヴェルディは、負けたら今季終了もあり得るトーナメントモードに入っていた。
65分、ロティーナ監督が最初の交代カードを切る。カルロス・マルティネスに代え、アラン・ピニェイロを投入した。
ベンチに帰ってきたカルロスに対する、アップ中の選手の反応は二手に分かれた。いつも通り、握手にいって労をねぎらう選手と、その場から動こうとしない選手。チーム内における彼の立場を如実に物語っていた。
反感を持つ選手も、トレーニングではそんな素振りを見せずノーマルに接していると聞く。辛うじて持ち堪えられていたのは、チームの結果が出ていて、J1を目指せる状況にあったからだ。そうでなければ、空中分解している。
J2第34節の名古屋グランパス戦は1‐4の大敗を喫したが、第35節のFC町田ゼルビア戦から4連勝。東京Vは厳しい勝負をものにしながら、あわよくば自動昇格を狙える位置につけていた。いよいよラストスパートをかけるという状況にあって、カルロスは喉の奥に引っかかった小骨のような存在であり続けた。
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