【座談会】東京ヴェルディユース92年組座談会『こもれびを見上げて』小林祐希 高野光司 キローラン木鈴・菜入 前編(18.1.21)
東京ヴェルディユース92年組座談会
『こもれびを見上げて』小林祐希 高野光司 キローラン木鈴・菜入 前編
2017年12月27日から2日間、「こもれびサッカースクールin鳴子」(主催:たまつくりビジョン実行委員会)が、宮城県大崎市の鳴子温泉郷で開催された。小林祐希と高野光司の立ち上げた株式会社こもれびが企画した、初のサッカースクールだ。
指導スタッフは小林と高野に加え、キローラン木鈴と菜入も駆けつけ、会場の鳴子スポーツセンターには子どもたちの歓声が響いた。イベントを終えた4人に、SBG新春特別企画のために集まってもらった。(収録は12月27日)
■小林祐希の今季初ゴール
――今日はおつかれさまでした。
小林祐希(以下、小林)「楽しかったですね。スクールは初めての経験だったから、最初は手探りでしたけど」
高野光司(以下、高野)「みんな喜んでくれたみたいでよかったです」
――ん、ちょっと待って。レコーダーに録音した木鈴さんと菜入さんの声、あとで聞き分けられるかな。
小林「ああ、おれらは違いがわかるけど」
キローラン木鈴(以下、木鈴)「何かわかりやすいようにしましょうか?」
高野「語尾に付ければ。なんとかリンとか」
木鈴「そうだリン」
キローラン菜入(以下、菜入)「じゃ、それで」
――やっぱりいいです。両端に座ってもらっているので、レコーダーの置く位置を工夫します。では、始めに祐希さんを中心に、2017‐18シーズンのこれまでをまとめて聞かせてください。
小林「はい、どうぞ」
――現時点まで、18試合すべてにスタメン出場。第6節のヴィレムⅡ戦では今季初ゴールを決めています。あのミドルシュートなんですけどね。ゴール前、やや左寄りの位置でパスを受けました。左足でボールを吸いつけるようにターンし、僕は外側を巻いて左隅を狙うだろうと思ったんですよ。ところが、やや窮屈な体勢ながら腰の回転で角度をつけたシュートを打ち、右隅のネットを揺らしています。あの場面の意図は?
小林「シュートのためにボールを受けにいったので、打つことは決めていました。ところが、その瞬間に敵が寄せてきていて、距離を詰められると打てなくなる状況。受けて、すぐに打とうと。まず、トラップがよかったですね。一番いい場所にボールを置けた。左に置けば安心なんです。いざというときはパスにも切り替えられる。そして、あの位置から角度をつけたシュートを打つと、キーパーの逆を取れます。身体の向きがフェイントになるから。あのゴールは狙いどおりにいきました」
菜入「たしかに巻くと見せかけて、逆に打たれるのは反応しづらい」
小林「わかるでしょ? ただ、菜入みたいに10年一緒にやっているキーパーが相手だと話は別。こっちの狙いを読んでくるから、それも含めて判断する必要があって難しい。あのケースは自分のことを知られていない、分析が足りていないとわかっていたので」
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