【無料記事】【SBGニュース】郡大夢との契約解除について(18.2.15)
■夢の通い路に見た大型フォワード
東京ヴェルディは、13日、FW25郡大夢との選手契約を解除したと発表。理由は、日本サッカー協会選手契約書内における「クラブの秩序風紀を乱す行為」の条項に違反があったという。
郡はジュニア年代から東京Vのアカデミーで育ち、2016年にトップ昇格。同期に井上潮音、林昇吾がいる。2016シーズンの7月からグルージャ盛岡に育成型期限付き移籍。2017シーズンはガンバ大阪U‐23に育成型期限付き移籍し、今季は東京Vに復帰していた。
ロティーナ監督は郡の契約解除についてこう語る。
「今回、大夢の起こしたことについては、プライベートな出来事ですので、私からは何も言えません。(若い選手が育っていくために周りにできることは)基本的にベテランの選手がプレーヤーとしての経験を伝え、人間的な部分を教え、サポートしていくことが大事です。生きるなかで、誰もが時に間違いを犯します。私を含めて、過ちを経験しない人間はいません」
竹本一彦ゼネラルマネージャーは言う。
「非常に残念です。詳しいことは話せませんが、この時期に契約解除という事態になったのは残念としか言いようがない。特に彼はうちのアカデミーで育った選手。今後、若い選手を指導していくうえで、あらためていくべきところがあるように思います。技術を教えるだけではなく、ハート、考え方の部分をね。あとは彼が今回の経験をどう先につなげるか。同じことを繰り返さないようにしてほしい」
今後、郡の現役続行に支障をきたすかについては、両者とも「わからない」と答えている。なお、羽生英之社長は海外出張のため『2018 Jリーグキックオフカンファレンス』の場に不在だった。
よほどのことでない限り、再起のチャンスが奪われることはないはずだが、詳細が不明の状況では戒めることも、がんばれとも言えない。達者でいろよと願うばかりだ。僕のように、郡の突飛な言動を面白がっていた側にも幾ばくかの責任はあろう。その苦みが、残念な気持ちと同じくらいの重さで自分のなかにある。