「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-3[H] 松本山雅FC戦『不動心ゆえの』(18.3.12)

『7年の歳月』2018.3.11

『7年の歳月』2018.3.11

2018年3月11日(日)
J2第3節 東京ヴェルディ vs 松本山雅FC
14:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]8,812人 [天候]晴時々曇、弱風、気温12.6℃、湿度50%

東京V 2‐1 松本
前半:2‐1
後半:0‐0
[得点]
0‐1 永井龍(2分)
1‐1 ドウグラス・ヴィエイラ(7分)
2‐1 アラン・ピニェイロ(43分)

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF23 田村直也
DF3   井林章
DF4   畠中槙之輔
DF24 奈良輪雄太
MF8   内田達也
MF33 渡辺皓太(89分 橋本)
MF38 梶川諒太(77分 井上)
FW35 藤本寛也(69分 カルロス)
FW7   アラン・ピニェイロ
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志。MF20井上潮音、27橋本英郎。FW11林陵平、22カルロス・マルティネス、26高井和馬)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■序盤の点の取り合いが、東京Vに風を運んだ

バチバチと火花の散る、球際の争い。体格差とパワーでねじ伏せようとするパウリーニョに対し、渡辺皓太が一歩も引かず身体をぶつける。ふたりは腕を絡め、もつれ、倒れることなく踏ん張る。そこで、笠原寛貴主審の笛。パウリーニョのファールをとった。

思わず、笑いがこぼれた。

興奮した。

177センチ、77キロのパウリーニョと、165センチ、61キロの渡辺。階級別の競技であれば、両者には大きな隔たりがある。ボクシングなら、スーパーミドル級とライト級の対決だ。まともにぶつかり合えば、本来、軽いほうに勝ち目はない。重心の低さを有利な点に挙げることは可能だが、上からの圧力に耐えられる強靭な足腰があってこそ。通常、押さえつけられると、足を前に出せなくなる。

あらためて、渡辺の特殊なフィジカル能力が示された20分のシーンだ。

(残り 2812文字/全文: 3670文字)

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