「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【この人を見よ!】vol.27 チームを変える可能性 ~GK21 上福元直人~(18.3.14)

昨季からのチームづくりを継続するなか、最も変化の表れた部分、バージョンアップの象徴と言っていいだろう。今季、開幕からゴールマウスを任されたのは新加入の上福元直人だった。
流れるようなビルドアップを可能にする足元の技術と、守備範囲の広さが持ち味。試合を重ねるごとに特長を発揮できるようになり、東京ヴェルディの開幕ダッシュに貢献している。

■結果以上の妙薬なし

ユース年代、市立船橋高でプレーしていた上福元直人は、東京ヴェルディユースと対戦した経験がある。こちらは河野広貴(サガン鳥栖)や高木駿(大分トリニータ)が中軸を担った世代だ。

「プリンスリーグで戦ったときのことはよく憶えています。ゲームの内容より、サポーターの声の力強さ、チームを後押しする雰囲気のほうが印象に残っていますね。いいなあ、カッコいい応援をしてもらえて、と」

今回、大分トリニータから東京ヴェルディへの移籍が決まった際、上福元の頭に浮かんだ好印象のひとつだった。

「自分にとっては頼もしい存在。覚悟を決めてやってきたので、サポーターに認めてもらえるようなプレーを見せていきたい」

何をもってして認められるかは難しいところだが、少なくとも信頼は着実に寄せられつつあるだろう。2018シーズンのオープニングマッチ、ジェフユナイテッド千葉を2‐1で撃破し、続くヴァンフォーレ甲府戦はスコアレスドロー、第3節は難敵の松本山雅FCに対して2‐1の逆転勝利を飾った。そのすべてに、上福元はピッチに立って貢献している。

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