「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-11[A] 大宮アルディージャ戦『敗北の味』(18.4.29)

『想いは国境を越えて』2018.4.28

『想いは国境を越えて』2018.4.28

2018年4月28日(土)
J2第11節 大宮アルディージャ vs 東京ヴェルディ
16:03キックオフ NACK5スタジアム大宮
[入場者数]9,927人 [天候]晴、弱風、気温24.9℃、湿度28%

大宮 2‐0 東京V
前半:0‐0
後半:2‐0
[得点]
1‐0 ロビン・シモヴィッチ(49分)
2‐0 マテウス(89分)

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF23 田村直也
DF3   井林章
DF4   畠中槙之輔
DF5   平智広(62分 藤本)
MF8   内田達也
MF20 井上潮音
MF33 渡辺皓太
FW11 林陵平(58分 アラン)(75分 高井)
FW24 奈良輪雄太
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志。MF16佐藤優平、38梶川諒太。FW7アラン・ピニェイロ、26高井和馬、35藤本寛也)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■スタイルの表と裏

ボールを握り、ピッチの奥行きと横幅を広く使ったパスワークで攻撃を仕掛ける。それがロティーナ監督の標榜する東京ヴェルディのスタイルだ。

が、サッカーは相手があるもので、必ずしも自分たちの望む展開に持ち込めるわけではない。むしろ、そうならないことが多々ある。戦力面で圧倒的に有利な立場であれば話は別だが、それは空想上の楽しみで現実的な想定とは言えない。

そこで出番となるのが裏スタイルだ。東京Vでは、ボールの握り合いで不利と判断した場合、守備の陣形を整えてブロックをつくり、手数の少ないカウンターで勝機をうかがうことになる。

賢明なる読者諸氏はピンときただろう。そう、昨季のリーグ終盤、チームはこの裏スタイルで勝点をしぶとく稼ぎ、5位で初のJ1昇格プレーオフ出場の権利を手にした。それが、リアリストである指揮官が目標達成のために下した決断だった。

自分たちが気持ちよくプレーできるスタイルで常に勝利し、欲しいものを手にできるというのは幼稚な発想だ。対戦相手、コンディション、時間帯、刻々と移り変わる状況に応じてスタイルの表と裏を使い分け、バランスの取り方がやがてチームのフォームとして定まっていく。

前線に大前元紀、ロビン・シモヴィッチといったJ1クラスのアタッカーを擁し、有力な昇格候補である大宮アルディージャを相手に、東京Vのスタイルが通用するのか。それとも裏返すしかないのか。シーズンの行方を占うだろう、重要な注目ポイントだった。

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