「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】『井上潮音の蹉跌』トゥーロン国際大会2018 現地レポート(18.6.12)

5月26日から6月9日まで、フランスで開催された第46回トゥーロン国際大会 2018。育成年代において重要性の高い大会のひとつで、過去日本の最高成績は2002年の3位となっている。今回、U-21日本代表はグループステージで1勝1分1敗。決勝トーナメントに進出できず、順位決定戦の末、7位に終わった。
東京ヴェルディから招集された井上潮音はどのように戦い、何を見つけたのか。SBG特派員=林遼平(フットボールライター)の現地レポートをお届けする。

※大会の結果や試合データはこちら

■厳しい評価にならざるを得ない

7/8位決定戦となったトーゴ戦。後半10分過ぎに大きなチャンスが訪れた。後方から鋭い縦パスが前線に入ると、フォワードの落としを受けた井上潮音が右足を振る。

タイミングはバッチリ、蹴った感触もいい。しかし、力を込めて放ったシュートはディフェンダーにブロックされ、ゴール右へと外れた。頭を抱え、力一杯悔しさを表現する井上。「目に見える結果が欲しい」と意気込んでいたからこそ、悔しさが行動となって表れた。

それから間もなくして日本は最初の交代カードを切る。そこに表示された数字は、井上が背負った7番だった。

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