【対談】2018 FIFAワールドカップ ロシア特別企画 加部究×海江田哲朗『ワールドカップ語り草』後編(18.7.15)
2018 FIFAワールドカップ ロシア特別企画
加部究×海江田哲朗『ワールドカップ語り草』後編
※前編はこちら。
■「あれ、死ぬときの走馬灯に出てくるなあ」(海江田)
海江田「われながら愚かしいですが、(ベルギー戦の後半、2点目が入って)次はブラジル戦かと日程調べちゃいました。当日はブラジリアンタウンの群馬県大泉町にいっちゃおうか、どこの媒体に企画を通そうかなとか気が散る散る。にしたって、ゴールシーンがすばらしかったこと。原口元気の先制点、キックフェイントが効いたとか言う解説の人がいましたけど、おれには違って見えました。中を使おうか、一瞬躊躇したような」
加部「おれもそう見えた」
海江田「いったれとドカンと打って、(ティボー・)クロトワの手の先を抜けてサイドネットに。びっくりして、コーヒーカップ、落としちゃいましたよ」
加部「そうなの」
海江田「だから、ちゃんと喜んでないんです。あれ、死ぬときの走馬灯に出てくるなあ。原口のシュート、じゃなくて大慌てで床を拭いている自分」
加部「今大会、原口は守備に追われることが多くて、攻撃のところではあまり出ていけなかったけどね。だいたい、代表でゴールを決めたのいつ以来よ。予選では結構決めていたけど」
海江田「はて、記憶にないです。大迫(勇也)も、まさに獅子奮迅の活躍」
加部「大迫が世界のトップレベルのディフェンダーを相手に、あそこまでしっかりポストワークができるとは思わなかった」
海江田「向こうの焦る顔が快感だったなあ。一時は完全に狼狽してた。乾貴士の活躍は言わずもがなですが、サブに中島翔哉を入れときゃ」
加部「どうだろう、微妙じゃん」
海江田「そこ、全然納得してくれないですね。加部さんと現場で会ったとき、何度か翔哉を強調していますが、まあそっけないことこの上なし」
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