【この人を見よ!】vol.29 彼を衝き動かすもの ~MF24 奈良輪雄太~(18.8.1)
今季の新加入選手のなかでは、一、二を争う貢献度の高さだ。湘南ベルマーレから期限付き移籍で加わった奈良輪雄太。両サイドをこなし、リーグ戦全試合スタメン出場を継続している。
夏場に入り、その献身的なプレー、最後まで落ちない運動量はさらに価値を増してきた。奈良輪の粘り強いプレースタイル、生き方はどのように培われ、現在の彼を支えているのだろうか。
■むしろ、雑草育ち
幾多のプロ選手を輩出した横浜F・マリノスのアカデミー出身。その後、進学したのは大学サッカーの名門、筑波大。プロでは横浜FM、湘南ベルマーレとキャリアを着実に重ねてきた。唯一、筑波大と横浜FMの間にある、SAGAWA SHIGA FC(当時JFL。2012シーズンをもってトップチームの活動を停止した)の存在が経歴のなかで浮いている。
「どこにもいくあてがなかったんです。誰も僕のことを知らなかった。SAGAWAは、JFLで一番強いところはどこだと自分で調べ、連絡を入れてセレクションを受けさせてもらいました」
筑波大を出てから、プロへと進む道筋を描けなかった。それには理由がある。
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