「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐30[A] ジェフユナイテッド千葉戦のポイント(18.8.25)

夜のチームバスの見送りは初めてのことだ。

チームバスの夜の見送りは初めてのことだ。

J2第30節、6位の東京ヴェルディ(勝点46/12勝10分7敗 得失点+10)は、16位のジェフユナイテッド千葉(勝点35/10勝5分14敗 得失点-7)と、18時からフクダ電子アリーナで対戦する。リーグ2位の49得点とリーグワーストの56失点と出入りの激しいサッカーをしている千葉。過去、未勝利のフクアリから勝点3を持ち帰れるか。

■hostia(オスティア)!

チームバスの出発は19時45分に予定されていた。

17時30分に開始したトレーニングは、19時を過ぎても終わりそうな様子がない。練習後、選手はシャワーを浴び、身体のケアを行い、食事を摂る。しばらくバスに揺られて千葉のホテルに着いたら、翌日のゲームに備えて寝るだけだろう。

クラブハウスのなかはスタッフが慌ただしく行き来し、荷物を積み込んでいる。間に合うのだろうか、と思った。

ロティーナ監督をはじめ、スペイン仕込みのコーチングスタッフは時間を守ることに頓着しない。よく言えばおおらかで、臨機応変な対応を得意とする。そのくせ、出発間際にバタバタして「hostia(オスティア)!」と口をついて出るそうだ。おいマジか、くそっ、ワオッ、なんてこったなど、驚きや感嘆、いら立ちといった幅広い激情を示すスペイン語のスラングである。

サッカーの戦術にはあれほど細かいのに、ひどく大ざっぱなところがある。人間誰しも二面性を持ち、そうでなければ精神のバランスが取れないという見方もできる。

19時20分を過ぎた。練習はまだ続いている。出発予定時刻は20時15分に変更されていた。

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