【マッチレポート】J2-31[A] ツエーゲン金沢戦『ゴールに導いた瞬時の判断』(18.9.2)
2018年9月1日(土)
J2第31節 ツエーゲン金沢 vs 東京ヴェルディ
19:04キックオフ 石川県西部緑地公園陸上競技場
[入場者数]3,832人 [天候]曇、無風、気温27.1℃、湿度62%
金沢 0‐1 東京V
前半:0‐0
後半:0‐1
[得点]
0‐1 ドウグラス・ヴィエイラ(66分)
●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF23 田村直也(46分* 香川)
DF3 井林章
DF5 平智広
DF24 奈良輪雄太
MF8 内田達也
MF17 李栄直
MF38 梶川諒太
FW35 藤本寛也
FW6 泉澤仁(61分 レアンドロ)
FW9 ドウグラス・ヴィエイラ(84分 林陵平)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志、4香川勇気。MF16佐藤優平、20井上潮音。FW10レアンドロ、11林陵平)
監督 ロティーナ
■やるかやられるか、ギリギリの勝負
前半だけでツエーゲン金沢のコーナーキックは10本を数えた。今季、東京ヴェルディの被コーナーキックが二桁に達したのはJ2第15節のファジアーノ岡山戦のみ(10本)。いかに差し込まれる場面が多かったかは、この数字が如実に物語る。
勢いでは押されながらも東京Vは2回の決定機をつくった。14分、梶川諒太が右サイドに大きく振り、藤本寛也が内田達也とのワンツーで中に入ってゴール前にラストパス。ドウグラス・ヴィエイラのシュートは白井裕人のファインセーブに阻まれた。清原翔平に張りつかれていた内田が、ポジションを崩して前に進出したことによりチャンスが生まれている。
24分の決定機は井林章のロングパスから。裏に抜け出したドウグラスが強引にフィニッシュまで持ち込んだが、シュートはサイドネットの外側だった。
戦術的な狙いとして見えたのは、先発で起用された李栄直の動きだ。攻撃時、東京Vは[4‐4‐2]にシステムチェンジ。李はポジションを上げてドウグラスの近くでプレーした。ドウグラスがくさびのパスを受けに落ち、そこに相手が食いつけば、空いたスペースに李が入り込む。そうして、もうひとつのターゲットとなって前線にポイントをつくれたときは、チャンスになりかけていた。
なぜ、前節までスタメンだった佐藤優平ではなく、李を起用したのか。マンツーマンディフェンスを基軸とする金沢戦仕様の戦術的なアプローチ。答えの一端がここにある。
「ヨンジと優平は、ともにずっと高いレベルでプレーをしています。ただ、この試合のプランを考えたとき、ヨンジのキャラクターが必要だと判断しました」(ロティーナ監督)
(残り 1648文字/全文: 2793文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ