「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-37[A] 水戸ホーリーホック戦『プレッシャーを楽しむ』(18.10.15)

『』2018.1014

『皿を回す少年』2018.10.14

2018年10月14日(日)
J2第37節 水戸ホーリーホック vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ ケーズデンキスタジアム水戸
[入場者数]4,100人 [天候]曇一時雨のち晴、弱風、気温20.9℃、湿度52%

水戸 0‐1 東京V
前半:0‐1
後半:0‐0
[得点]
0‐1 佐藤優平(42分)

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF24 奈良輪雄太
DF3   井林章
DF5   平智広
DF4   香川勇気
MF8   内田達也
MF38 梶川諒太
MF16 佐藤優平(90+3分 井上)
FW17 李栄直(82分 アラン)
FW6   泉澤仁(88分 林陵平)
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF15林昇吾、23田村直也。MF20井上潮音。FW7アラン・ピニェイロ、10レアンドロ、11林陵平)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■ゲームを決めた攻守のビッグプレー

ファーストハーフの半ばを過ぎ、徐々にいやな空気が漂い始めていた。ボールを持つことはできていたが、シュートまでいけず、ミスからボールを失って水戸ホーリーホックのカウンターを食らう。ここ数戦で見られた悪循環。立ち上がりこそ、内田達也、李栄直がシュートを放ち、ゴールへの積極性を見せていたが、だんだん重苦しく、息の詰まりそうなサッカーに引き戻されつつあった。

32分、このゲーム最初の決定機が水戸に訪れる。コーナーキックのこぼれ球を佐藤祥がボレーシュート。上福元直人が反応素早く、宙に身を躍らせて右手一本でボールをはじき出す。ここで踏ん張れなければ、一気に水戸へと流れが傾いていたところだ。ゲームを左右するビッグプレーが、まずは東京ヴェルディにひとつ出た。

42分、お次は攻撃でのファインプレーが出る。平智広の縦パスがドウグラス・ヴィエイラに入り、李のヒールパスを佐藤優平がダイレクトでゴール右隅にコントロールショット。立ち込めていた重苦しさを一掃する、先制点を決めた。

「(ダイレクトで打ったのは)パスが少し弱かったので。トラップしたら、近くにいた相手ふたりがすぐに絞ってくる。ダイレクトはキーパーがタイミングを合わせやすい面があるんですけど、それを差っ引いても直接打ったほうがいいか、と」(佐藤)

水戸の最初の決定機もダイレクトプレーによるもの。ネットを揺らせるかどうかは、ほんのわずかな差で決まる。佐藤の先制点は、まさしく勝負どころにおける技術の証明だった。

(残り 1944文字/全文: 3048文字)

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