「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-42[A] FC町田ゼルビア戦『東京クラシック2018 激闘』(18.11.18)

『いざ、東京クラシックへ』2018.11.17

『いざ、東京クラシックへ』2018.11.17

2018年11月17日(土)
J2第42節 FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ 町田市立陸上競技場
[入場者数]10,013人 [天候]晴、弱風、気温18.5℃、湿度37%

町田 1‐1 東京V
前半:0‐0
後半:1‐1
[得点]
0‐1 林陵平(76分)
1‐1 大谷尚輝(82分)

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF23 田村直也
DF3   井林章
DF5   平智広
DF4   香川勇気
MF8   内田達也
MF20 井上潮音
MF33 渡辺皓太(86分 佐藤)
FW24 奈良輪雄太
FW11 林陵平
FW7   アラン・ピニェイロ(71分 李)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志、15林昇吾。MF16佐藤優平、17李栄直、38梶川諒太。FW29森俊介)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■町田のプレッシングを回避

キックオフ30分前、非常階段を昇って4階の記者席に向かった。エレベーターは一基しかなく、のんびり待てる気分ではなかった。

ひっそりと静まり返っている内階段に、東京ヴェルディのサポーターの地鳴りのような声が響き渡る。J2最終節、前売りチケットはソールドアウト。ビジター側のスタンドもぎっしり埋まっている。その声に背中を押されるかのごとく、階段を一段飛ばしに駆け上がった。

ゲームが始まり、東京Vは積極的に長いボールを使っていった。FC町田ゼルビアが得意とするプレッシングを受け、ハメられそうになる前にロングボール。サイドに張る奈良輪雄太、香川勇気を目がけて対角線のパス、あるいはアラン・ピニェイロを縦に走らせ、奥行きをつくる。相手の放り込みに対しては、最終ラインが力強くはね返す。とにかく、プレーをはっきりさせることが徹底されていた。

25分、井上裕大のシュートは上福元直人がナイスセーブ。

27分、中盤のルーズボールを拾った渡辺皓太が反転しながらふたりまとめて置き去りにしようと試みるが、相手の足に引っかかる。チャレンジは失敗に終わった。だが、豊かな発想力が垣間見えるのはいい傾向だ。直後、ショートカウンターを受けそうになるが、すぐにフォローに入った井上潮音が攻撃を遅らせ、平戸太貴のスルーパスは井林章がカット。

40分、アランの縦パスから裏に抜け出した林陵平にチャンス到来。やや強引に左足を振っていったが、追いついた酒井隆介に阻まれる。

43分、町田のコーナーキック。助走をつけて飛び込んできた深津康太を、平智広と林陵平がふたり掛かりでブロック。

前線の林陵平に長いボールを当て、せっかく頭で落としても、押し上げが間に合わずに誰もいないということが度々あった。違いを出せるとすれば、左サイドの井上と渡辺のコンビネーションか。しかし、そもそもふたりが高い位置で絡むところまで持っていけない。前半、東京Vのシュートはゼロに終わった。

(残り 2767文字/全文: 4035文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ