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「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【この人を見よ!】vol.33 ストライカーの本懐 ~FW11 林陵平~(18.12.5)

9年ぶりに緑のシャツに袖を通した林陵平は、やはり林陵平だった。相応に年輪を重ね、ベテランの風格を身にまといながら、中身はサッカー大好き少年のまま。プレーすること、観ること、語ること、そして周囲を楽しませること。息を吸って吐くように、サッカーと親しむ。
今季、存分とは言えない出場時間、また新しいポジションにチャレンジしていくなか、チーム得点ランク2位の7ゴールを決めてきた。シーズンの命運を決する場面、それにふさわしい人にチャンスが訪れるのなら、ボールが飛んでいく先にこの人がいるかもしれない。その資格は十全に備えている。

■チーム得点ランク2位の7得点

シーズン終盤のデッドヒート、昇格争いが激しさを増していくなか、林陵平は重要な仕事をしてきた。

第35節の栃木SC戦、途中出場から87分に起死回生のヘディングシュート。東京ヴェルディに貴重な勝点3をもたらす。最終節のFC町田ゼルビア戦では、相手の最終ラインの裏を狙い続け、76分に訪れたワンチャンスを見事ゴールに結びつけた。ここで勝点1を得たことにより、チームはJ1参入プレーオフ出場の権利を手にしている。

28試合7得点。昨季、水戸ホーリーホックでマークしたキャリアハイ、41試合14得点には遠く及ばない。だが、トータルの出場時間1026分は、チームトップの13得点をマークしたドウグラス・ヴィエイラのおよそ3分の1。ロティーナ監督の起用法により、本来の持ち場であるセンターフォワード以外、右ウイングにもチャレンジしたことを思えば、それほど悪い数字ではないはずだ。

プレーオフ2回戦の横浜FC戦、前半唯一のチャンスが林陵平に訪れている。33分、ゴール前の混戦、李栄直からのパスを受けた林陵平は時計回りに旋回して左足を振ったが、一気に距離を詰めてきたカルフィン・ヨン・ア・ピンのブロックに阻まれた。

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