「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】2018 J1参入プレーオフ決定戦[A] ジュビロ磐田戦のポイント(18.12.8)

橋本英郎と比嘉祐介。いまのは君の責任やなと委員長が指摘し、そうだぞ、おまえが悪いんだぞと他も追随。昔、学校でこういうのよく見たなあ。

橋本英郎と比嘉祐介。いまのは君の責任やなと委員長が指摘し、そうだぞ、おまえが悪いんだぞとヤンチャが追随。昔、学校でこういうのよく見たなあ。

2018 J1参入プレーオフ決定戦、J2で6位の東京ヴェルディ(勝点71/19勝14分9敗 得失点+15)は、J1で16位のジュビロ磐田(勝点41/10勝11分13敗 得失点-13)と、ヤマハスタジアムで対戦する。今季、最大の山場、食うか食われるかの戦いだ。

■橋本英郎、かく語りき

最後の大勝負を前に、橋本英郎の話を聞いてみたかった。

ヤマハスタジアムのピッチに立つことは、まずないだろう。だが、この人の眼に、現状がどう映っているのか、磐田戦をどのように展望しているのか興味があった。J1で339試合19得点、J2とJ3を合わせて432試合20得点の猛者。上から下まで、それぞれの持つ特色、違いを肌感覚で知っている。

土壇場に追い込まれたときの磐田で印象に残るのは、2008年のJ1・J2入れ替え戦だ。ベガルタ仙台と対戦し、アウェーで1‐1、ホームで2‐1と勝ち切った。田村直也は第2戦のピッチに立ち、涙をのんでいる。そのシーズン、東京ヴェルディは17位で二度目のJ2降格が決定。僕は、率直にサックスブルーの底力を思った。

あれから、ともに紆余曲折を経て10年だ。向こうには大久保嘉人、中村俊輔ら日本代表経験者がズラリ。両者のチーム力にはどの程度の開きがあるのか、J1で16位の実力が獏としてつかめない。恐怖の感情はまだ扱いやすいが、はっきりしない不安は御しがたいものがある。

「そんなこともないんじゃないですかね」

橋本はさらりと言った。

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