【SBGニュース】『グラシアス、ロティーナ、イバン! そして、来季の新体制は』2019チーム編成〈1〉(18.12.10)
■ロティーナ体制の終わり
別れの季節。12月9日、東京ヴェルディは今季の解団式を行い、ロティーナ監督、イバンコーチの退任を発表した。両氏は東京Vのオフィシャルサイトで、かつてないほどの熱のこもった長文コメントを出している。
同日午前、ロティーナ監督は最後の囲み取材に応じた。
「いまの私は異なるふたつの気持ちを抱えています。ひとつは最後の磐田戦に勝って昇格できなかった残念な気持ち。もうひとつは、ポジティブな気持ちです。プレーオフの3試合が特別なゲームになったのはなぜか。サポーターがどんどん熱を高め、彼らの醸し出す空気のなかで選手がプレーできたからです。あの雰囲気を出発点とし、これから先を歩み続けてほしい」
ロティーナ監督はイバンコーチとのコンビを継続し、来季はセレッソ大阪の監督就任が確実視されている。
「東京ヴェルディのJ1昇格の成否に関わらず、その前に決断を下していました。私がここを去ることは、選手やスタッフにとってよい変化になります。監督がチームを指揮するのは2、3年の期間が適当で、長期政権はデメリットのほうが多いというのが私の考えです。われわれは次のチームで、新しい選手たちを納得させる仕事をしなければならない」
外に出ると、大勢のサポーターが待ち構えていた。そこで、ロティーナ監督はいままで見せなかった面持ちを露わにする。
「びっくりしましたね。選手の前でさえ感情の起伏をほとんど見せない人が、あんなふうになるなんて」(小寺真人通訳兼テニクカルアナリスト)
厳格さで知られる指揮官は目を赤くし、声を詰まらせながら言葉を紡いだ。
記者会見での仏頂面。感情を一切消したコメントの数々。一方で、時には子どものように無邪気な振る舞いを見せることがあり、そのギャップもまた魅力的だった。
自らにも厳しいルールを課すプロ監督が、最後の最後に見せた逸脱だ。新天地での活躍を祈りたい。
さて、問題はロティーナ体制以後をどうするか、である。
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