「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【インタビュー】A Secret on the Pitch ピッチは知っている 〈5〉『僕はずっとヴェルディの選手です』渋谷亮(北海道十勝スカイアース)前編(19.3.13)

A Secret on the Pitch ピッチは知っている 〈5〉
『僕はずっとヴェルディの選手です』渋谷亮(北海道十勝スカイアース)前編

 

3月12日、渋谷亮の北海道十勝スカイアースへの完全移籍が発表された。東京ヴェルディユース92年組のひとりで、中央大を経て、2015年に加入。2016年から鈴鹿アンリミテッドFC、ラインメール青森、十勝に期限付き移籍し、研鑽の日々を送っていた。
今年、渋谷は27歳になる。この4年間、何を見て、何を思ったのか。今回、SBGがお届けするのは、彼の最後だけど最後じゃないインタビューだ。※収録は1月8日。

 

■あれは魂で決めたようなもの

――まずは昨年の北海道十勝スカイアースでの出来事について聞かせてください。JFL昇格を懸けて、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2018に進出。1次ラウンド初戦でFC刈谷と対戦し、渋谷選手は先制ゴールを決めています。右サイドからのクロスをゴールキーパーがキャッチミスし、中央に走り込んだ渋谷選手がスライディングシュート。映像を見て、なぜあのポジションにいたんだろうと不思議に思いました。
「自分でもあそこにいた理由はわからないんですけど、あの形なら詰めるのが当たり前。シーズンを通し、ひたすらゴール前に詰めていたので、続けてきた取り組みの成果だなと思いました」

――通常のポジションは?
「見方によって多少違いますが、[3‐5‐2]、あるいは[5‐3‐2]の左ウイングバック。2018シーズンのヴェルディに当てはめるなら、奈良輪(雄太)さんや香川(勇気)の位置です」

――なるほど、きちんと中に絞っていたことで生まれたゴール。
「まあ、あれは魂で決めたようなもの。僕は魂だけで育ってきているので。サッカー界に入ってよかったと感じるのはそこです。理屈ではない部分が大きい世界」

(残り 2151文字/全文: 2922文字)

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