「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『ビッグマッチ』3月30日(土) J2第6節 柏レイソル戦 14:00 味の素スタジアム(19.3.28)

古巣の柏レイソル戦を「いいターニングポイントにしたい」と語る近藤直也。

古巣の柏レイソル戦を「いいターニングポイントにしたい」と語る近藤直也。

■リーグ序盤戦の山場

強敵襲来。30日、18位の東京ヴェルディは2位の柏レイソルと対戦する(14:00 味の素スタジアム)。

近藤直也は、柏のアカデミーで育ち、2002年にプロの道に入ってから14年間在籍した。古巣との一戦に向けて、ひと際力が入ることだろう。

「プレシーズンのカップ戦では戦ったことがありますが、リーグ戦では初めてです。まあ、今回はこっちのホームなんでね。日立台だったら特別な感情が沸くかもしれませんが。今週はどこが相手だろうと特に重要なゲーム。相手をリスペクトしすぎることなく、勝点3を取りにいくつもりです」

今季、柏はネルシーニョ監督が5年ぶりに復帰。同じく復帰した井原正巳ヘッドコーチとタッグを組む。近藤にとっては、2010シーズンのJ2優勝、翌年のJ1優勝と輝かしいキャリアを築いた時期のコーチングスタッフだ。

近藤の在籍時と比べ、多くのメンバーが入れ替わったが、相手のキーマンと目される大谷秀和は変わることなく中盤に君臨している。

「大谷はレイソルユースのひとつ下。とても頭のいいプレーヤーで、状況に応じて適切にポジションを取り、その際に必要な仕事を選び取れる。後ろから声をかける前に動ける選手でした。彼の前にいるアタッカー陣の質も高く、J2では突出した攻撃力を持っているチーム。1対1の局面でしっかり抑えると同時に、組織的なディフェンスで相手の長所を消していくことが大事になるでしょう。監督も『次はビッグマッチだ』と意気込んでいるので、チームにとっていいターニングポイントにできれば」

ギャリー・ホワイト監督は言う。

「相手はJ1クラスの予算を持ち、個人のクオリティが高いチームであることは把握しています。ですが、まずは自分たちの戦い方にフォーカスを当てることが肝心。ポゼッションして攻撃を仕掛けつつ、適時、カウンターを打っていきたい」

リーグ序盤戦の山場で、東京ヴェルディはいかなる戦いを見せるのか。当日の天気予報は曇一時雨。チケットのご購入はヴェルディチケットまで。

《クラブウオッチ》
今季はラグビーワールドカップ開催の影響を受ける変則日程で、シーズン前半に多くのホームゲームが行われる。「ここからホーム連戦が何度かあり、なかなか次の準備が追いつかない状況です。5月のゴールデンウィークと夏休みの時期に最大限の集客ができるように、仕込みを始めています」とクラブ関係者。降格組の柏は集客面で心強いチームに思えるが、「たとえば、大宮戦との比較では、それを上回るほどではないと分析しています。いまのところは最低ラインが6000人。あとはアウェーのお客さんがどれほど駆けつけてくれるか」と目算を立てる。カモン、太陽の子たち。

[今季の1試合平均入場者数] 4,522人(18 / 22位)
過去3シーズンの1試合平均入場者数
2016年 5,402人
2017年 6,206人
2018年 5,936人

●ランド地獄耳●
▼多摩市立陸上競技場が改修工事に入るため、28日の練習が今年最後となった。ただでさえ状態に不安のあるランドの練習グラウンドを酷使すれば、選手のコンディションに悪影響が出るのは容易に考えられる。そこで、以前メインで使っていたクラブハウスに隣接するピッチを利用できるように、貸主のよみうりランドと交渉中とのことだ。
▼今年からひとり暮らしを始めた渡辺皓太。一念発起の理由を尋ねると、「ずっと実家にいてもしょうがないので。そんな選手いないじゃないですか」とシンプルな回答だ。それまでランドに歩いて通える近所で生活していたが、新しい住まいは車で15分ほどかかる場所。独立し、かえって仕事場が遠くなるという妙な具合になっている。サッカー選手にとって重要な食事面はどうか。「最初、自炊をしようと思ったんですが、無理でした。一応、鍋とかはありますけど」と、あえなく挫折した模様である。「気に入ってますよ、ひとり暮らし。ひとりの時間が好きなんで」。かわいい一粒種の巣立ちを見守るご両親、皓太は元気にやっています。

 

ありがとう、多摩陸。また来年!

ありがとう、多摩陸。また来年!

 

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