【マッチレポート】天皇杯-2 法政大戦『西が丘に沈む』(19.7.11)
2019年7月10日(水)
天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会2回戦 東京ヴェルディ vs 法政大
18:30キックオフ 味の素フィールド西が丘
[入場者数]2,271人 [天候]曇、弱風、気温21.3℃、湿度65%
東京V 0‐2 法政大
前半:0‐0
後半:0‐2
[得点]
0‐1 松澤彰(57分)
0‐2 橋本陸(79分)
●東京Vスターティングメンバー
GK1 柴崎貴広
DF23 田村直也
DF8 内田達也
DF3 近藤直也
MF15 安在達弥
MF4 藤本寛也
MF16 森田晃樹
MF38 梶川諒太(70分 山本)
FW33 河野広貴
FW30 ヴァウメルソン(89分 永田)
FW27 ネマニャ・コイッチ
(ベンチメンバー:GK26鈴木智幸。DF17李栄直、22永田拓也、35馬場晴也。MF6井上潮音、19小池純輝、20山本理仁)
監督 ギャリー・ジョン・ホワイト
■ありのままのチームの地肌
オレンジと白のシャツが躍動していた。
法政大の前線の2枚と左右のサイドハーフは、息の合ったコンビネーションを見せていた。ひとりがボールを受けに落ちれば、同時にもうひとりが裏に走る。一時も休まず、相手に狙いを絞らせない機敏な動きが繰り返される。ボールを失えば、返す刀で激しいプレッシャーをかけてきた。
東京ヴェルディの3バックはその対応に追われ、両翼の安在達弥と梶川諒太は押し下げられたままだ。ゲームを落ち着かせようと最終ラインでボールを回すが、センターハーフの藤本寛也と森田晃樹を経由し、前につけるパスがことごとくミスになった。
いま、自分の目の前にある光景はなんだ。ああ、すっぴんを見ているのだな、と思う。ありのまま、手の加えられていないチームの地肌を。
こんなはずではないという焦燥が、ろくすっぽパスをつなげないもどかしさが、静かな痛みとなって胸の奥で脈打っていた。
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