「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】天皇杯-2 法政大戦『西が丘に沈む』(19.7.11)

『「シバ(柴崎貴広)の応援にきたよ」とOBの高木義成さん。現在は加茂商事株式会社に勤める。友人の井上さんと一緒に』2019.7.10

『「シバ(柴崎貴広)の応援にきたよ」とOBの高木義成さん。2017シーズンをもって現役を退き、現在はサッカーショップKAMOでおなじみの加茂商事株式会社に勤める。友人の井上さんと一緒に』2019.7.10

2019年7月10日(水)
天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会2回戦 東京ヴェルディ vs 法政大
18:30キックオフ 味の素フィールド西が丘
[入場者数]2,271人 [天候]曇、弱風、気温21.3℃、湿度65%

東京V 0‐2 法政大
前半:0‐0
後半:0‐2
[得点]
0‐1 松澤彰(57分)
0‐2 橋本陸(79分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF23 田村直也
DF8   内田達也
DF3   近藤直也
MF15 安在達弥
MF4   藤本寛也
MF16 森田晃樹
MF38 梶川諒太(70分 山本)
FW33 河野広貴
FW30 ヴァウメルソン(89分 永田)
FW27 ネマニャ・コイッチ
(ベンチメンバー:GK26鈴木智幸。DF17李栄直、22永田拓也、35馬場晴也。MF6井上潮音、19小池純輝、20山本理仁)

監督 ギャリー・ジョン・ホワイト

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■ありのままのチームの地肌

オレンジと白のシャツが躍動していた。

法政大の前線の2枚と左右のサイドハーフは、息の合ったコンビネーションを見せていた。ひとりがボールを受けに落ちれば、同時にもうひとりが裏に走る。一時も休まず、相手に狙いを絞らせない機敏な動きが繰り返される。ボールを失えば、返す刀で激しいプレッシャーをかけてきた。

東京ヴェルディの3バックはその対応に追われ、両翼の安在達弥と梶川諒太は押し下げられたままだ。ゲームを落ち着かせようと最終ラインでボールを回すが、センターハーフの藤本寛也と森田晃樹を経由し、前につけるパスがことごとくミスになった。

いま、自分の目の前にある光景はなんだ。ああ、すっぴんを見ているのだな、と思う。ありのまま、手の加えられていないチームの地肌を。

こんなはずではないという焦燥が、ろくすっぽパスをつなげないもどかしさが、静かな痛みとなって胸の奥で脈打っていた。

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