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【フットボール・ブレス・ユー】第42回 小林祐希の言葉(19.8.21)

第42回 小林祐希の言葉

6月26日から7月28日までの約1ヵ月、小林祐希(前SCヘーレンフェーン)が東京ヴェルディのトレーニングに参加した。ちょっとした顔見せではなく、これほどじっくりと所属元の練習に加わるのは異例のことだ。

現在、書店に並んでいる『フットボール批評 issue25』(カンゼン)に、小林のインタビュー「100%殺気 逆境をばねに骨太になったサッカー哲学」が掲載されている。そこでは紙幅に限りがあり、東京V関連の話は省かざるを得なかった。

言葉は、人に届いてこそ、だ。せっかくの貴重な証言を宙に霧散させるのは、僕としても忍びない。ランドから世界に羽ばたき、さまざまな経験を積む小林は古巣のピッチに何を思うのか。

 

――今年3月、日本代表のキリンチャレンジカップでは、小林選手をはじめ、中島翔哉選手(FCポルト)、安西幸輝選手(ポルティモネンセSC)、畠中槙之輔選手(横浜F・マリノス)と東京Vのアカデミー出身者が選出され、26日のボリビア戦では4人が同時にピッチに立つ時間がありました。あれに特別な感慨を覚えた人は少なくなく、僕もそのひとりです。
「いまは全員が別のユニフォームを着ているけれど。育成上がりの選手がああやって代表でプレーするのはヴェルディの実績になるし、その意味ではいいことじゃないですか。彼らとピッチ外での絡みはほとんどなかったですね。一度、食事のテーブルで翔哉と一緒になったくらいかな。もっとも、あいつはただサッカーがしたいだけで、誰としゃべる、しゃべらないとかはどうでもいいこと。『自分はここにしゃべりにきたわけじゃない。サッカーをしにきたんで』って感じ」

――今回、久しぶりにランドに帰ってきた感想は?
「う~ん、人工芝のグラウンドにクルマが停まっていて、天然芝のグラウンドにもクルマが入ってくるし……。そのことは純粋に寂しい」

――ピッチでは?
「感情を表に出すヤツがいなくなりましたね。悔しい、悔しい。悔しい、怒る、泣くって、おれはサッカーで一番必要だと思っていて、それを持っている人間が冷静さを手に入れたときにとても大きな強さを得られる。ずっと淡々とプレーしていて、本気の試合になったときに燃えてくるのかなって。練習を一緒にやっていて、若いヤツらは巧いですよ。足元は本当に巧い。でも、はたして巧さだけで勝てるのか」

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