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【新東京書簡】第六十三信『緑と対比される青赤の育成、そしてJ2、平岡翼』後藤(19.9.18)

新東京書簡

第六十三信 緑と対比される青赤の育成、そしてJ2、平岡翼

■ヴェルディの育成、FC東京の育成

前回、海江田さんが「ここ4、5年だろうか。東京ヴェルディのアカデミー出身選手に向けられる視線が急激に変化しているのを感じる」と書いているのを読んで、ああやっぱりそうなんだ、と腑に落ちた。つい最近も、とあるライターさんと雑談をしているときに育成の話になり、女子を含めて下部組織からは続々とタレントが上がってくるよね――と、ヴェルディの話になったばかりだ。いま育成の記事をつくろうと思ったら、数本あるうちの1本にヴェルディを含めないわけにはいかないだろう。トップチームがJ2からなかなか抜け出せない状況でも渡辺皓太を日本代表に送り出すなんて、よほどのことでしょ。

「ここ4、5年」の例として挙げていた小林祐希のことを考えると、「最終的にA代表に残るのはJユースじゃなくて高体連出身」と言われていた頃の高体連に相当する、確固たる何かがあるんじゃないかな、という気がする。それが何かはわからないけれど、井上潮音まで含めて考えると、実戦での実効性がある選手が育ってきていると感じられるフシはある。前回の有料範囲に書いてあった森淳さんの評価と重なるところだ。

ではFC東京は? と訊かれたときに、以前であれば自信はなかった。でも、前述の小林とのボランチコンビでA代表デビューを果たした橋本拳人のような存在が出てきたいまは「東京もよくなってきた」と言えると思う。同時に、ヴェルディとは成長の仕方がちょっとちがうのではないかなとも思っている。

ヴェルディの場合は、素材たる子どもたちの集まりがよくないなかでも、基本的にはランドでの育ち方で背筋を伸ばしていく。東京の場合は有望株がユース年代で水準の高い公式戦を経験し、トップチームに昇格したあともトップチーム内で、あるいはローン移籍先で成長をつづけてモノになっていく。橋本にしても、ロアッソ熊本で経験を積んだうえで、東京に帰還後さらに経験を積んで代表クラスになった。大学経由の渡辺剛も、ルヴァンカップで頭角をあらわしてJ1のメンバーに食い込んだ。その意味ではアカデミー出身ではない長友佑都も「FC東京育ち」と言っていいのかもしれない。

わかりやすい例は久保建英だ。素材はもちろん一級品。FC東京U-15むさし、FC東京U-18に在籍中、飛び級で実戦の経験を積み、トップチームではスタメンに入れない挫折を味わってさらに成長した。

今シーズンのFC東京U-18も1年生がAチームの試合に出て、3年生がFC東京U-23やトップチームの試合に出て――と、その傾向がつづいている。

ただ、

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