「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-40[A] ジェフユナイテッド千葉戦『この納得感はいらない』(19.11.11)

『つながる手と手』2019.11.10

『つながる手と手』2019.11.10

2019年11月10日(土)
J2第40節 ジェフユナイテッド千葉 vs 東京ヴェルディ
15:03キックオフ フクダ電子アリーナ
[入場者数]10,240人 [天候]晴、弱風、気温17.3℃、湿度53%

千葉 0‐0 東京V
前半:0‐0
後半:0‐0
[得点]
なし

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF24 奈良輪雄太
DF2   若狭大志
DF5   平智広
DF20 山本理仁
MF9   佐藤優平
MF38 梶川諒太
MF16 森田晃樹
FW19 小池純輝(84分 新井)
FW10 レアンドロ(89分 李)
FW11 ジャイルトン・パライバ
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF3近藤直也、17李栄直、22永田拓也。MF13新井瑞希、23田村直也。FW50カン・スイル)

監督 永井秀樹

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■味方に選択肢を与えるアクションが足りない

これぞ渾身のキックだ。

両者スコアレスで迎えた後半アディショナルタイム、ジェフユナイテッド千葉のセットプレーをはね返したあとのルーズボール。梶川諒太がダイレクトボレーで蹴ったサイドチェンジが左のオープンスペースに伸びてゆく。そこにいたのは新井瑞希だ。新井はドリブルで一気に持ち上がり、最後の得点機だとジャイルトン・パライバ、李栄直、平智広までもがボックスに入っていった。

ボックスの角、新井はカットインと見せかけ、縦に切り返す。だが、ボールは守備に戻った船山貴之に止められ、東京ヴェルディのラストチャンスは儚く消えた。

「最初は中にボールを運んでクロスを上げるイメージでしたが、向こうが足を出していたので縦にいこうとして相手の身体に当たってしまいました。ああいう形で止められるとカウンターを受けてしまうので、確実に成功させる必要がある」(新井)

新井は持ち味である仕掛けるプレーを出した。トライ&エラーを繰り返すことで、確度は上げていけるだろう。

結果、ゲームは0‐0の引き分けで終わった。シュート数、及び決定機の数では、千葉が東京Vを大きく上回っている。なるほど、今季の両者の立ち位置、なぜ昇格争いに絡むことなくフィニッシュしようとしているのかという点では、じつに納得感があった。

(残り 2066文字/全文: 3054文字)

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