「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】検証ルポ『2019シーズン 緑の轍』第四章 永井体制、始まる(19.12.26)

7月17日、永井秀樹監督が東京ヴェルディの新指揮官に就任した。

7月17日、永井秀樹監督が東京ヴェルディの新指揮官に就任した。

第四章 永井体制、始まる

■永井秀樹、擁立の動き

最初、その話を聞いたときは耳を疑った。

昨年の夏頃、ロティーナ監督に率いられる東京ヴェルディが自動昇格を目指し、戦っていた時期だ。味の素スタジアムの喫煙所、旧知の新聞記者がやってきて言う。

「永井(秀樹)さんに監督をやらせるって、本当ですか?」

えっと絶句する。その人は信用できる記者だった。よって、根も葉もない話ではないのだろうが、いくらなんでも脈絡がなさすぎると感じた。

その場で、僕は打ち消す回答をしている。たしかに永井監督は東京Vユースで魅力的なサッカーを展開しており、将来的にはその候補になり得る。しかし、来季のディビジョンがJ1かJ2かも確定しておらず、S級ライセンスの取得もまだだ。だいたいサッカーのスタイルからして、ロティーナ→永井では振り幅が大きすぎる。周囲にどんな説明をすれば納得を得られるというのか。

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