【対談】『緑の友』大久保智明(浦和レッズ内定)× 深澤大輝(東京ヴェルディ内定)前編(20.1.22)
『緑の友』大久保智明(浦和レッズ内定)× 深澤大輝(東京ヴェルディ内定)前編
2021シーズンから浦和レッズへの加入が内定している大久保智明(中央大3年)と、同東京ヴェルディへの加入が内定している深澤大輝(中央大3年)。ふたりは東京Vジュニアの新小4セレクションで出会い、以降、現在の中央大学サッカー部までチームメイトとして過ごしてきた。大久保は切れ味鋭いドリブルを武器とするアタッカーで、深澤は後方からのパス出しで攻撃を組み立てつつ、クレバーな守備を身上とするセンターバックだ。
今年は大学とクラブを行き来し、密度の濃い1年になるだろう。自らの選手像を形成したランドでの思い出の日々、そして大学最後の1年をどのように展望するのか。若きふたりによる、SBG新春特別企画をお届けしよう。(収録は1月7日)
■両親への感謝を切々と
――昨年、中央大のゲームを取材した帰り、ふたりのお母さんたちとばったり会ったんですよ。息子のサッカーを通じて、親同士も仲よしなんだなあと。
大久保智明(以下、大久保)「そうですね」
深澤大輝(以下、深澤)「サッカーを一緒に観にいったり、トモの家に遊びにいったりしてます」
大久保「家族ぐるみの付き合い。それにはちょっと理由もあって、新小4のセレクションで入るとき、僕と大輝だけ外部からだったんですよ」
深澤「ほかは全員スペシャルスクールに通ってて、1次は免除されてたり。合格者は自分たちを含めて7人」
大久保「めっちゃ人気だったよな」
深澤「僕らが小3のときの小6が強かった。全日本少年サッカー大会をはじめ、いくつも優勝して」
――2007年、95年組の高木大輔選手(ガンバ大阪)たちの代ですね。全少のほか、ダノンネーションズカップ、チビリンピック、バーモントカップジュニアの4大大会を総なめにしています。こういうのは影響しますか?
深澤「影響はあると思いますね。僕は父に勧められて、ヴェルディのセレクションを受けました。FC東京のほうが家から近いんですけど、ジュニアがないので」
――ご実家は?
深澤「東久留米市です。平(智広)くんと中学校が一緒。僕の姉と平くんの弟さんが同級生で、けっこう仲よくしていたと聞いたことがあります」
大久保「僕は板橋区。しかもあのときはトップも勢いがあった」
深澤「J1だったかな」
大久保「おれらが4年とき上がったんだっけ。ディエゴ(・ソウザ)やレアンドロ、フッキがいて」
――2007シーズン、2位でJ1昇格を決め、2008シーズンはJ1で戦っています。まあ、1年で落っこちてしまいましたけど。
深澤「それからずっとJ2ですよね。はるか昔のことに思える」
大久保「大学に入ってから、金銭的な面で親のことを考えるようになった。大学はお金がかかるし、高校も私立に通わせてもらっていたので」
深澤「それはある。これだけ自分にお金がかかっていたんだとあらためて」
大久保「金銭的なところがリアルに見えるようになった。バイトもしてないので、みんなでごはんを食べにいくときには、お金をくださいと頼むことになる。だから、せめて自分で使うスパイクは、メーカーから提供を受けられるようにしたいと思って、それが叶ったのが大学3年の夏前かな」
深澤「だいたい、一足2万円くらいする。僕は2年の終わりにヴェルディのキャンプに参加したとき、マネージャーの後藤雄一さん(現大宮アルディージャ)から『アシックス履いてるんだ。知り合いがいるから、今度言っとくよ』と紹介してもらえて助かりました」
大久保「プロになって、経済的な恩返しをしなきゃ」
深澤「毎試合、どんなところでも応援にきてくれて感謝してます。そもそもヴェルディに入れたのも、親の助言があったから。この先、お金のところでもお返しをしていきたい」
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