「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【練習レポート】沖縄キャンプレポ3日目『激化する定位置争い』(20.1.28)

さあこいと、サイドから飛び出していく奈良輪雄太。

さあこいと、サイドから飛び出していく奈良輪雄太。

■リカバリーの概念が存在しない

30分ほどのミーティングを終え、選手たちがグラウンドに姿を現したのは10時過ぎだった。

パス&コントロール、3対1のボール回し、変則の5対3(アングルを変えて縦パスを入れるのが主要テーマ)と次々にセッションを消化しつつ、間にストレッチやフィジカルトレーニングを挟んでいく。

あっという間に1時間が経過。昨日午後、沖縄キャンプに入って最初のトレーニングマッチを行い、今日も2部練だ。午前は軽めに身体を動かす程度でささっと引き上げるのがよくあるやり方だが、その気配は一向に伝わっていこない。

お次は4対4にサイドから飛び出しを絡めたモーメント(永井用語 初級編七:決定的なチャンスにつながる、ひとつ前の重要なプレー)のつくり方。中央でひし形をつくって攻略を試みつつ、外からトップスピードで飛び出してくる味方を使ってもよい。

「シュートを打てるところで打たない、モーメントができていないのにラストパスを出すのはよくない。シュートで終わる意識を持とう」(吉武博文ヘッドコーチ)

「外から入ってくるタイミングがつかめないなら、まずは全力で走れ! 走るうちにタイミングがわかってくる」(永井秀樹監督)

と、トレーニングは加熱の一途。プレシーズンの時期、永井監督の頭にはリカバリーの概念が存在しないようだ。

(残り 847文字/全文: 1492文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ