【無料記事】【SBGニュース】Jリーグ・NPB合同記者会見。村井満チェアマン「緊急事態宣言下では無観客でも難しい」(20.4.23)
■従来通り1ヵ月のインターバルで再開の日程を探っていく
23日、第6回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、JリーグとNPBがオンライン上での合同記者会見を開いた。
専門家チームが言及した無観客試合の可能性について、村井満チェアマンはこう語る。
「緊急事態宣言から約2週間。連絡会議を通じてさまざまな情報を共有し、ウイルスの恐ろしさを再認識しています。この段階にくれば無観客も想定しなければいけないという認識ですが、緊急事態宣言下ではそれも難しい。選手の移動や(感染者数の)地域格差など、リスクを考慮していく必要がある」
今後、日程プロジェクトと協議を重ねながら、準備期間がどの程度必要かといった選手サイドの声にも耳を傾け、従来通り1ヵ月のインターバルで再開の日程を探っていくとしている。
専門家チームの見解はこうだ。
「感染者数が鈍化傾向になっている一方、医療現場の状況は厳しさを増している。(緊急事態宣言の期限となっている)5月6日以降、解除となれば規制の緩和に向けて基準が示されていくことになりますが、無観客がいつまで続くかというのはわからないのが現状です」(賀来満夫 東北医科薬科大学特任教授)
「(Jリーグとプロ野球の再開を)世論と行政が許すか。地方自治体との折衝、スポーツ庁とのすり合わせも欠かせない」(三鴨廣繁 愛知医科大学教授)
次回の「新型コロナウイルス対策連絡会議」は5月11日を予定。日程の再編に向けて、まずは政府の発令した緊急事態宣言が5月6日以降も延長されるか否かが焦点のひとつになりそうだ。