「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【直前インフォメーション】J2‐2[H] FC町田ゼルビア戦のポイント(20.6.27)

永井ヴェルディ、ここにあり! を大々的に売り出す千載一遇のチャンスだ。

永井ヴェルディ、ここにあり! を大々的に売り出す千載一遇のチャンスだ。   ©TOKYO VERDY

J2第2節、21位の東京ヴェルディ(勝点0/0勝0分1敗 得失点-3)は、11位のFC町田ゼルビア(勝点1/0勝1分0敗 得失点0)と18時から味の素スタジアムで対戦する。ついに、サッカーのある週末が帰ってきた。

■ステイホーム!

24日深夜、Jリーグからのメールを受信。

「明治安田生命J2リーグ第2節 東京V vs 町田 @味スタ 取材申請却下のお知らせ」

あり得るだろうと考えていたので、さほど落胆はなかった。完全にJリーグマターであり、クラブの操作は及ばないと聞いていた。

今回、新型コロナウイルス対策の一環で、ペン記者の枠は25に制限されていた。いつもならラクショーである。時期や対戦相手によっては10でも余ることがある。

ところが、今回は新型コロナウイルス禍における、Jリーグ再開という社会的関心事だ。しかも、場所は都心からアクセスのよい味の素スタジアムである。取材申請の殺到は容易に予想できた。

上限枠に対する優先順位は、Jリーグから下記のとおり公表されていた。

カテゴリー1:通信社
カテゴリー2:一般紙・スポーツ紙・夕刊紙・ブロック紙
カテゴリー3:地方紙・英字紙
カテゴリー4:サッカー・スポーツ専門媒体
カテゴリー5:登録フリーランス

要するに、僕は上から5番目。各社1名に限定されていたが、どうやらフリーランスまでは枠が回ってこなかったらしい。非常時はこうやって機会を損失することがあるのだ、と身をもって知った。

ふだんからもうちょい関心をもってくれよ、の思いが湧かないこともないが、僕が向こうの立場であれば同じことをし、やはりこの日は味スタに狙いを定めるだろう。世間から東京Vが見向きもされなくなっても、大久保嘉人という見出しに使えるスターがいる。現場に駆けつけてこそ記者だ。保守的な傾向の強い僕は、便利なリモート取材はほかに手立てがない場合の奥の手にとどめたい。その人のいる風景、佇まいまでを丸ごと活写し、はじめて何かを書いた気になれる。

次のページ

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ